大忙しの決算期に突然ゆがんだ右目の視野 「中心性網膜症」

2013.11.27

 「疲れると目に症状が出る」という人は多い。“疲れ目”程度ならまだいいが、「視野がゆがむ」となると、穏やかではない。実はこれ、「中心性網膜症」という病気かもしれない。発症要因にストレスの存在が指摘されているのだが…。

 今回の主人公は、大手ゼネコン勤務のKさん(34)。所属は財務本部。決算ともなると、その忙しさは半端ではなくなる。

 今春の決算期、Kさんの目に症状が現れた。右目の視野がゆがむのだ。両目で見ている分には気付かない程度だが、左目を手で隠して右目だけで見ると、明らかに視野の中心がゆがんで見える。

 この手の症状は、気付くまでは何の不都合を感じなかったのに、気になりだすと気になって仕方なくなるもの。Kさんも気付くと右目だけで見るようになり、「今日もゆがんでいる」「さっきより…」と、仕事そっちのけで定点観測をするようになってしまった。

 2週間後、ようやく決算業務も終わって眼科に駆け込んだKさん。眼底検査をした結果、下された診断は「中心性網膜症」だった。

 「正式には『中心性漿液(しょうえき)性網脈絡膜症』といい、ストレスから起きる眼科疾患の中でも非常に多い病気です」と語るのは、東京都渋谷区にある「みさき眼科クリニック」院長の石岡みさき医師。この病気について次のように解説する。

 「本来、ピンと張りつめていなければならない網膜の内側に漿液がたまり、網膜の中心にある黄斑(おうはん)にむくみが生じる病気です。疲労やストレスが原因で起きる症状なのですが、そのメカニズムはわかっていません」

 視野がゆがむ以外に、暗く見えたり、かすんだり、小さく見えるなどの症状が出ることもある。Kさんは医師から「危ない病気ではないので、しばらく様子を見ましょう」と言われて安心したら、そのうち症状も消えていった。

 「ストレスを取り除くことができれば、多くは2−3カ月で自然に治りますが、それでも治らない場合はレーザー治療などで改善を図ることもあります」と石岡医師。

 決算は半年ごとにやって来る。Kさんの症状も、半年ごとに恒例行事になってしまうのだろうか…。 (長田昭二)

 

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