コーヒーブレークで認知症対策 2つの機能性素材に予防効果

2014.05.18


岡希太郎(著)「がんになりたくなければ、ボケたくなければ、毎日コーヒーを飲みなさい。」(集英社、税抜900円)【拡大】

 会議中、商談中、人との待ち合わせ、仕事をサボってちょっと一杯…。何かとお世話になることの多い“コーヒー”に、がんやボケを予防する効果があるという。今までなんとなく飲んでいた人も、今日からはありがたく頂戴しましょう。

 ウイルス感染症、動脈硬化、糖尿病、脳卒中、がん、炎症性疼痛、糖尿病、パーキンソン病、アルコール性肝障害、肌のトラブル、認知症…。これら数々の恐ろしい病気に、コーヒーが予防効果を持つとされる。

 にわかには信じられないかもしれないが、いずれも科学的な研究報告がされていて、今も世界中の研究者がコーヒーの機能性に注目している。

 そんなコーヒーの実力をまとめたのが、「がんになりたくなければ、ボケたくなければ、毎日コーヒーを飲みなさい。」(岡希太郎著、集英社)。著者はコーヒーの健康効果解明をライフワークとする薬学博士で東京薬科大学名誉教授。金沢大学ではその名も「コーヒー学」なる講座を持つ、コーヒー研究の第一人者だ。

 そんな著者の本書では、コーヒーが持つ健康効果、効果的な飲み方、さらには現代人なら誰もが憧れる「ピンピンコロリ」に向けて推奨される生活習慣とコーヒーの関連について、世界中の研究や論文を元に解説されている。

 そもそも「コーヒーが体にいい」といわれるベースには、カフェインとポリフェノールという2つの機能性素材の存在がある。カフェインはその名の通り、「コーヒーに入っている」ことから名付けられた成分。一般には眠気覚ましの作用が知られているが、それ以外にも利尿作用や鎮痛補助作用などが認められており、その効果を利用して医薬品成分としても用いられている重要素材だ。

 一方のポリフェノールは、抗酸化作用を持つことから、さまざまな生活習慣病予防に役立つ素材として知られる。

 赤ワインに含まれるフラボノイドなどが有名だが、実はポリフェノールには5000を超える種類があり、コーヒーにもクロロゲン酸に代表される数多くのポリフェノールが含まれている。これがカフェインと融合することで多様な健康効果を発揮すると考えられているのだ。

 本書によれば、カフェインとポリフェノールの両方を含有する食品はコーヒー、お茶、カカオだけ。このうちカカオは含有量がわずかなので、実質的にはコーヒーとお茶が双璧を成している。

 特にコーヒーはカフェイン含有量がお茶の2倍近くあり、疫学研究の数も多い。それだけに「科学的な裏付けを持つ健康効果だ」と著者はいう。

 では、そんなコーヒーをどのように飲めばいいのか。狙う作用によって品種や煎れ方は異なるが、基本は1日に1〜3杯。これを「味わいながら飲む」ことが、健康長寿をグッと引き寄せる。

 「おいしくて低カロリーのコーヒーが、こんなに健康維持に効果があるとは驚きでした。香りにも有効成分がたっぷり含まれているので、生活のアクセントとしても、毎日の幸せなコーヒータイムをお勧めします」と語るのは編集を担当した集英社の小林薫氏。

 何気なく飲んでいたコーヒーが、ありがたい存在に思えてきた。 (竹中秀二)

■岡式・がんにならないため8カ条
(1)禁煙
(2)アルコールはビール大瓶1、または日本酒1合まで
(3)塩辛過ぎる食べ物厳禁
(4)熱過ぎる食べ物厳禁
(5)野菜・果物を多めに
(6)適度なスポーツ
(7)ピロリ菌は除菌し、虫歯と肝炎ウイルスがあれば確実に治療する
(8)1日1〜3杯のコーヒーを飲む

 

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