ユダヤ教“健康の戒律”4000年伝わる長寿のノウハウ

2014.05.25


石角完爾(著)「ユダヤに伝わる健康長寿のすごい知恵」(マキノ出版、税抜1333円)【拡大】

 世界に1300万人を超える信者を持ちながら、日本人にはなじみの薄い宗教、ユダヤ教。しかし、そんな遠い存在の教えには、人間が120歳まで元気で生きるためのノウハウが隠されているという。ユダヤに伝わる健康長寿をひもとくと−。

 憲法に「信仰の自由」が明記されている日本においても、ほとんど信者を見かけることのないユダヤ教。それだけに神秘性ばかりが色濃く漂い、実態を知る者はごくわずかだ。今回紹介する本は、日本で、そのごくわずかなユダヤ人が著した健康指南の書。

 ユダヤ人とは、「ユダヤ人の母から生まれた人」もしくは「自らユダヤ教に改宗した人」という定義がある。

 「ユダヤに伝わる健康長寿のすごい知恵」(マキノ出版)の著者、石角(いしずみ)完爾氏は、世界を股にかけて活躍する国際弁護士。といっても、母親がユダヤ人というわけではない。江戸時代の茶人大名・片桐石州の末裔(まつえい)にあたる、京都生まれの日本人だ。

 そんな著者がユダヤ教に改宗したのは、自身が暴飲暴食の果てに脂肪肝になり、大病を患ったのがきっかけ。アメリカで治療を受けた医師がユダヤ人だったことから、勧めに従って菜食を励行するようになり、次第にその教えに傾倒していく。

 数多くの選抜試験の末に改宗を果たし、厳しい戒律にのっとった生活を送ることで、165センチの身長に対して75キロもあった体重が、58キロまで下がって安定。健診項目は「オールA」で推移するまでになったという。

 ユダヤ人の生活内容をつまびらかにする紙幅はないが、基本となるのが別掲の5つの戒律。600を超える戒律の中から、著者が現代人の「身体の健康」に不可欠な教えとして選んだものだ。

 ちなみに、著者が示す戒律は、あと5つある。

 ▽週1日はパソコンやスマホに触れず、仕事の書類も新聞も読まない

 ▽祈りと瞑想(めいそう)により精神状態を平穏に保つ

 ▽笑いで免疫力アップ

 ▽「俺は俺」という自己主張でストレスを回避

 以上が「心の健康」のための戒律。そして最後にもう1つ。

 ▽子供が親を、夫が妻を大切にする

 という「家族の健康」のための戒律だ。

 どれも「当たり前じゃないか」と思うかもしれないが、これらが4000年前から伝わるヘブライ聖書に記されていることが驚きなのだ。医学的、科学的検証が可能になる、はるか以前から、戒律として健康長寿の秘策が語り継がれてきたユダヤ教。その神髄が本書に詰まっている。

 そもそもなぜユダヤ教では、厳しい戒律によって「健康」を求めるのか−。著者はこう説く。

 「健康であって初めて、神が生を授けてくださった目的実現に向かって努力できるからです。ユダヤの思想は“犠牲なくして恵みなし”。毎日の犠牲(精進)なくして、健康も幸せも得られません」

 読み進めるうちに、一つ一つの戒律の背景にある意味が理解でき、納得できていく。“読み物”としても興味深い。

 「本書はおそらく、ユダヤに伝わる健康長寿の知恵を日本人にも分かりやすい形で書き下ろした、初めての本でしょう」(編集を担当したマキノ出版の河村伸治氏)

 「健康」を知的に身に付けたい人におススメだ。 (竹中秀二)

■ユダヤに伝わる「身体の健康」のための5つの戒律
・穀菜、フルーツ、ナッツ食主義の徹底
・動物の血と脂肪を摂らない
・食材選びや調理法の厳格化
・断食の導入
・徹底的な手洗いの励行

 

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