子供をアトピーにさせない 重要なのは「洗いすぎない」点

2014.06.05


池田大志(著)「男が育休を取ってわかったこと」(セブン&アイ出版、税抜1400円)【拡大】

 男も育休を取る時代−ということは知ってはいても、実行に移すには何かと障壁が高い。その取得率は2%にも満たないと言われる中、有名病院の皮膚科医が育休を取って子育てに専念した。その体験をつづった1冊を紹介する。

 「男が育休を取ってわかったこと」(セブン&アイ出版)が今回紹介する本。著者の池田大志氏は、千葉県鴨川市にある亀田総合病院に勤務する若手皮膚科医だ。

 亀田総合−といえば、首都圏を代表する大型民間病院。先進的な取り組みで全国的知名度を持ち、ここでの臨床研修を希望する若手医師が全国から集まって来る。

 そんな有名病院の医師が、なにゆえ育休を取って専業主夫になったのか。

 自身が勤務する病院で当直明け。陣痛に苦しむ妻の手を握り、何もしてあげられない無力感の中で、初めて授かったわが子(女の子)と対峙(たいじ)した著者は、滂沱(ぼうだ)の涙を流し、その瞬間「父親スイッチ」がオンになったという。そして、当時言われ始めていた「イクメン」になろうと決意したのだ。

 上司や周囲の理解もあり、半年間の育休を取得。同じ病院に勤務する外科医の妻に代わり、生後6カ月目からの半年間、子育てに専念する。当然その先には、離乳食作り、大泣き、抱っこに起因するけんしょう炎、そして育児ノイローゼなど、さまざまな苦難が待ち構えていたわけだが、そこは医師としての客観的な分析力で検証し、一つひとつ納得できる解決法を見い出していく。

 多少の親ばかぶりには目を瞑って読み進めていくと、理論ではない、実践的な子育ての苦労と、そこに生まれる感動も待っている。

 何といっても役立つのが、第5章「赤ちゃんの肌を守る池田流ベビースキンケア」と、第6章の「赤ちゃんの肌を守るお風呂ルール」だ。

 皮膚科医として日々の診療でも多くの皮膚のトラブルを診ている専門家が、赤ちゃんはもちろん、老若男女に役立つオススメのスキンケア術を開陳しているのだ。

 中でも注目したいのが、アトピー予防法。自身がアトピーであればもちろんだが、「わが子だけはアトピーにさせたくない」と考えるのは、どの親も同じはず。そこで本書では、皮膚の構造とアトピーの発症メカニズムをわかりやすく解説し、その正しい予防法にまで言及している。

 アトピー対策の基本は、スキンケア。特に赤ちゃんの肌を守る上で重要になるのが「洗いすぎない」点と著者は説く。

 スキンケアとは本来、肌の保湿(著者は「攻めのスキンケア」と呼ぶ)と、バリア機能の保護(同様に「守りのスキンケア」と呼ぶ)の両面からのアプローチが不可欠だが、世界的にも「きれい好き」、あるいは「お風呂好き」として知られる日本人は、どうしても「守りのスキンケア」がおろそかになりがち。そこにアトピーの発生する母地があるというのだ。

 「皆さん洗いすぎなのです。池田先生のお嬢さんもお風呂は週2〜3回。これで十分、清潔だそうです」とは、編集を担当したセブン&アイ出版の沢田浩氏。

 子育て、あるいは孫育ての上で、知っておきたいオトコの知識が満載。読んでおいて損はない。 (竹中秀二)

■池田式・アトピー予防のためのスキンケア術(抜粋)
・「毎日お風呂」はNG。週2−3回まで
・冬場でもお湯に浸かるのは2−3分まで
・石けんは使わずに「ぬるま湯洗い」を
・ガーゼタオルで擦らずに、汚れは濡れた 手で撫でるだけで十分
・湿疹を繰り返す時は「洗剤なし洗濯」を

 

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