【最新「死に方」事典】長生き「6、8、10の法則」

2014.06.15


日野原重明先生【拡大】

 「長生きの秘訣(ひけつ)はなんですか?」ということがよく言われている。とくに高齢者の有名人には、決まってこういう質問がされる。すると、人によってはもっともらしい答えが出る。たとえば、「毎日、野菜をたくさん取っている」「必ず散歩している」「1日1回、大声で笑っている」などなど。

 しかし、万人に共通する長生き法などない。それに、病気で寝たきりになって長生きをしても、それは幸せとは言い難い。つまり、長生きは健康でなければ意味がない。

 では、いつまでも健康なまま長生きする方法はあるのだろうか。

 日本で長寿県といえば、誰もが知るように沖縄である。沖縄では、人口10万人あたりの100歳以上長寿者数は22人と、全国平均のなんと3.8倍にもなる。この理由は、やはり温暖な気候と、それがもたらす人々のおおらかな生き方にあるのではないだろうか。

 沖縄の人たちは、ともかくマイペースである。また、沖縄の人たちは野菜や海藻をよく食べ、お茶もよく飲む。つまり、食習慣も重要なポイントだ。

 食習慣といえば、100歳を超え、なお現役で医師を続ける聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生がいる。日野原先生の食習慣は、朝食はコーヒー、ジュース、ミルク、オリーブ油(スプーン1杯)。昼食はミルクとクッキー2個。夕食は茶碗(ちゃわん)半分のご飯、たっぷりの野菜、それにヒレ肉か魚。これで1日1300キロカロリーに制限している。つまり、食べ過ぎておらず、いつも「腹八分目」である。

 現代では、数多くの健康法が存在する。最近では『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』という本が売れている。しかし、沖縄の人と日野原先生の例が、健康で長生きの秘訣を端的に表していると、私は考える。

 これまで医者として、数多くの長寿の例を見聞したが、この年になってようやく気づいたのが、「6、8、10の法則」である。

 「6」というのは、「運動六分」のこと。健康法の1つとして必ず挙げられるのが運動だが、やり過ぎは禁物。とくに若い時にスポーツをやっていた人は、ピーク時の六分の量にしないと、無理が生じて体調をくずす。昔とった杵柄は忘れることだ。沖縄の人のマイペースの生き方を見ると、この思いは強くなる。

 「8」というのは、「腹は八分」のこと。これは日野原先生の例が証明している。食べる物にも長生きの秘訣はあるが、それよりも食べ過ぎないことである。

 「10」というのは「睡眠は十分に」ということ。年を取ると何時に寝ても早く目が覚める。私の場合は、いつも午前6時には目が覚める。これは、寝るのにも体力がいるので、体力が落ちると睡眠が短くなるからだ。しかし、長生きしている人はじつによく寝ている。朝早く起きても、昼寝を取って睡眠不足を補っている。

 以上がもっともシンプルな長寿の秘訣である。健康で長寿は、心がければそれほど難しいことではない。

 ■富家孝(ふけたかし) 医師・ジャーナリスト。1947年大阪生まれ。1972年慈恵医大卒。著書「医者しか知らない危険な話」(文芸春秋)ほか60冊以上。

 

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