めまい治療の第一人者…横浜市立みなと赤十字病院 耳鼻咽喉科部長新井基洋さん

★横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科部長・新井基洋さん(50)

2014.10.03


新井基洋医師【拡大】

 「決定版 めまい ふらつきは目・首・足の運動で治る」(日本文芸社刊)という本が話題だ。著者の新井基洋医師は、横浜みなと赤十字病院耳鼻咽喉科部長。日本における「めまい治療」の第一人者として知られる人物である。

 独自に開発した「めまいリハビリ体操」は、耳鼻咽喉科で通常行われる薬物治療で改善しない症例にも効果を発揮することから、国内全域はもちろん、ハワイやシンガポールなど海外からも患者が集まって来る。

 そんな新井医師の「めまいリハビリ」は独特だ。「マンツーマンではなく、集団で行うほうが効果がある」という。10−12人ほどの集団で、予備校のような雰囲気でバランス機能回復訓練を行う。さらに、集団で行うことでめまいに伴う不安も改善できるそうだ。このリハビリ自体には診療報酬の点数が付かないので、費用はかからない。その代わり、リハビリを習得して症状が改善した人にはボランティアで新井医師のサポーターになって、新しい患者への指導をボランティアとして伝ってもらう、という仕組みだ。

 リハビリの内容は、座って行う訓練の他に、「立って」「歩いて」「寝て」とバリエーションが豊富。改善の度合いは人それぞれだが、多くは「3歩進んで2歩下がる」のペースで、確実に改善に向かっていくという。

 「これまで19年間で入院治療患者が9000人。外来患者は20万人を超えますが、その大半がこのリハビリで症状を改善しています」と自信を見せる新井医師。いまも毎月約1000人の患者がその外来を訪れている。

 「めまいは、それ自体で命を落とすことはないけれど、生活の質は確実に下げてしまいます。それだけに患者の苦しみは大きいのに、理解する医療関係者が少なすぎる」となげく新井医師。

 「めまいは治らないもの」とあきらめていた人たちの最後の砦(とりで)として、新井医師の忙しい日々は続く。 (長田昭二)

 ■新井基洋(あらい・もとひろ) 1964年、埼玉県生まれ。89年、北里大学医学部卒業。国立相模原病院、北里大学耳鼻咽喉科を経て現職。96年には米・マウントサイナイ病院でめまいの研究に従事。日本めまい平衡医学会専門会員・代議員、めまい相談医、医学博士。趣味はスパや温泉巡り。

 

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