口のねばつき 心の疲れが生む渇き“舌の運動”で改善を

2014.11.19


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 疲れたりストレスがたまると、舌がねばねばして滑舌(かつぜつ)が悪くなる。人によっては、何を言っているのか分からなくなることも。背景には自律神経の乱れがあるようなのだが、ちょっとした“舌の運動”で改善できるのだ。

 Cさん(50)はもともとあまり滑舌がいいほうではないが、ストレスがたまるとその“症状”は一層ひどくなる。特に朝起き抜けの「口のねばつき」はひどく、口角から泡を吹き出しながらモソモソいうばかり。

 「ストレスで交感神経が緊張状態になり、唾液の分泌が抑制されるので、口の中がねばつくことがあります」と話すのは、東京都渋谷区にある片平歯科クリニックの片平治人院長。加えて他の原因にも言及する。

 「残業続きで体内リズムが後退すると、特に起床時の口腔(こうくう)乾燥感が強まる傾向にあるのです」

 不眠やうつ症状で睡眠薬や精神安定剤を服用していると、副作用で口が渇くこともあるという。「心が疲労すると、“口唇封鎖不全”から口が開きやすくなる。そうなると口呼吸の上に呼吸が浅くなり、口のネバつきもひどくなる」

 対策として片平院長が勧めるのが“舌上げ”だ。

 「まず、舌の先を上の前歯の裏側にある膨らみ(切歯乳頭)に付けます。この状態で唾をゴクッと空飲みすると、口の中が陰圧になり舌が自然に上あごに張り付くようになる。この時、かみしめないように注意します。その感覚がわかりにくい人は、ミントキャンディーを舌と上あごの間で溶かしてみてもいい。ミントの刺激で気分もスッキリします。舌は下でなく上を意識する。心も上向きになるかもしれません」

 他にも、日常的に腹式呼吸を実践することで、副交感神経は活性化され、ストレスの負担軽減につながるという。

 口が渇けば口臭もひどくなるし、かぜなどの感染症にも弱くなる。いいことなど1つもない。何より大人のくせに口を開けていると、それだけでばかに見える。

 Cさんは考えた末に、夜はマスクをして寝るようになった。口は開けていても、ばかではなかったのだ。 (長田昭二)

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