心臓と大動脈の“守護神” おおたかの森病院・市原哲也さん

★おおたかの森病院 心臓血管外科部長・市原哲也さん(54)

2015.01.16


市原哲也医師【拡大】

 つくばエクスプレスと東武野田線が交わる「流山おおたかの森」駅から徒歩7分。閑静な住宅地に建つおおたかの森病院(千葉県柏市)は、設立10年、病床数199の中規模民間病院だ。

 ここに昨年夏、心臓血管外科が新設された。そのトップに就任した市原哲也医師は、医学部を卒業後、日本の心臓外科のメッカである東京女子医科大学心臓血圧研究所(当時)に入局。湘南鎌倉総合病院、千葉西総合病院など、その後、心臓領域で日本を代表する存在となる病院の黎明期に活躍。その圧倒的な実績を引っ提げて、新しい“心臓と大動脈の拠点”をオープンさせたのだ。

 「数ある臓器の中で、心臓・大動脈ほど単純でウソをつかない臓器はない。そこが自分の性格には合っていたんでしょう」と笑うが、市原医師の功績、中でも大動脈疾患の手術技術の向上や適応範囲拡大に果たした役割は大きい。

 「心臓本体の手術と違い、大動脈の手術は術式が確立されていなかったため、不安から敬遠する医師が多かった。でも、誰かがやらなければならないので、断らずに引き受けていたら、いつしか患者が集まるようになった。言ってみれば“スキマ産業”みたいなものですよ(笑)」

 とはいえ、大動脈解離や大動脈瘤(りゅう)破裂により命を落とす人の数は、毎年1万4000人以上にのぼる。

 大動脈瘤は、“瘤”の存在さえ分かれば、予防的な治療も可能だ。そこで現在の病院では、予防と治療、そして救急までをトータルで診る体制を構築した。もちろん血管だけでなく、心臓本体の外科治療にも対応し、全国で治療が受けられずに悩んでいる患者の“かけこみ寺”にする−というのが市原医師の構想だ。

 「今年で55歳。後進を育て、環境を整え、将来的には“監督業”として地域に貢献できれば」と市原医師。おおたかの森に“心臓と大動脈の守護神”が現れたことを、まずは覚えておきたい。 (長田昭二)

 ■市原哲也(いちはら・てつや) 1960年、岐阜県多治見市生まれ。85年、愛媛大学医学部卒業。東京女子医科大学心臓血圧研究所、湘南鎌倉総合病院を経て、千葉西総合病院で心臓血管外科部長。2013年、イムス葛飾ハートセンター心臓血管外科部長。14年より現職。趣味はギター演奏と落語鑑賞。

 

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