入れ歯と発音障害 違和感を感じたらまずご相談を

★吉田聡美先生

2015.02.19


吉田聡美先生【拡大】

 とても残念なことですが、何らかの原因で歯を失ってしまった場合、失われた機能の回復と、お口の中の安定を保つための治療の1つとして入れ歯があります。入れ歯は、失った歯を補う取り外しタイプの人工歯で、大きく分けて部分入れ歯、総入れ歯の2種類があります。

 かむ機能を補い、特に前歯の場合は見た目による審美性の回復と発音の回復を目的として使用する入れ歯。ですが、初めての入れ歯や新しく作り直した場合に、食べ物を食べるときだけではなく、発音時に違和感を覚えたり、発音しづらかったりして不安に思ったことのある方も多いのではないでしょうか。

 私たちは、言葉を発する際、舌、唇、頬などの組織が関与し、これらを複雑に動かすことでお口の奥の方から外へと空気の流れを変えながら発音しています。お口の中にとって入れ歯は巨大な異物です。上あごの裏や歯ぐきにおおいかぶさる入れ歯は、口腔(こうくう)内を狭くして、舌、唇、頬などの組織が思い通りに動かず、発音(子音)に影響をきたします。

 特に上あごの裏をおおう形の入れ歯はお口の中の空間の形が変化し、共鳴腔が狭くなります。同時に子音発音時(特にサ行、タ行)は舌の接触の仕方が変化してしまい、発音障害をきたします。

 下の入れ歯が舌の動きの妨げとなる形では、ナ行、ラ行などが発音しづらくなります。

 はじめの1〜2週間ほどは、お口を大きく開け舌をうまく動かしてお話をするトレーニングが必要となります。訓練を繰り返し行うことで、入れ歯周囲の組織がなじみ、発音時の違和感が自然に解消されることも多いですが、もし、痛みがある場合は無理に行わないようにしましょう。

 トレーニングを続けても、変わらず発音しづらかったり、舌を動かしづらい場合は、入れ歯の形の調整が必要となります。クリニックで診察を行い、ピンク色のプラスチック部分の厚みや、舌の動くスペースなどの調整を行うことで発音しやすくなるでしょう。

 調整を何度か繰り返しても、どうしても違和感を強く感じてしまわれる方には、自由診療にはなりますが入れ歯のプラスチック部分を金属に変更することで厚みを薄くし、違和感を軽減させることも可能です。お悩みの方は一度ご相談ください。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修修了。都内歯科クリニック勤務後、モアナ歯科クリニック開業、2015年1月、足立区に分院「竹ノ塚医院」をオープン。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。

 

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