見えないがん細胞も叩く次世代の治療機器を研究 (1/2ページ)

★筑波大学・陽子線医学利用研究センター

2015.04.01


「いばらき中性子医療研究センター」【拡大】

 近年、がんの放射線治療ではさまざまな技術が開発されている。X線やγ線は直線の光線が体内を通過しながら、がんのかたまりを破壊し、陽子線や重粒子線は、粒子をがんのかたまりに当てて死滅させる。ただし、いずれも画像に映る腫瘍は狙い撃ちにできても、周辺の見えないがん細胞までターゲットにはできない。

 また、従来の放射線治療では、正常な細胞にも少なからずダメージを与えるため、治療できる回数には制約がある。そんなデメリットを克服する次世代のがん治療として、国内外から期待を集めているのが「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」。がん細胞だけが取り込むホウ素に対し、体外から照射した中性子が反応することで、がん細胞だけを破壊する。

 従来の放射線とは仕組みが異なり、見えないがん細胞も捉えることができる治療法だ。現在、筑波大学陽子線医学利用研究センターが、産学官共同プロジェクトで最先端のBNCT機器を開発している。かつては研究用原子炉で研究が進められていたが、それとは異なる加速器による新しい機器が誕生しつつある。

 「筑波大学附属病院では、1983年から陽子線治療を開始し、小児がんなどの治療で保険収載を目指しています。しかし、陽子線治療でも治せないがんに対し、細胞レベルの治療を可能にする次のステップに進むには、BNCTの開発が不可欠です。病院内に設置できる安全性の高い医療機器を開発し、1年以内の臨床応用を目指しています」

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。