肺がん手術「安全で正確に」 東京医科大学病院 呼吸器外科教授・大平達夫さん

★東京医科大学病院 呼吸器外科教授・大平達夫さん(50)

2015.05.01


大平達夫医師【拡大】

 日本人男性のがんの中で最も多い「肺がん」。その勢いは衰えを見せず、今も増加の一途をたどっている。

 東京医科大学病院教授の大平達夫医師は、そんな日本人の脅威である肺がん治療に取り組む呼吸器外科医だ。

 近年、手術の低侵襲化が進む中で、肺の手術にも胸腔鏡の導入が進んでいる。大平医師のいる東京医大でも、肺がん手術の半数以上が胸腔鏡で行われているが、大平医師は「安全性の確保」を最優先にした診療姿勢を崩さない。

 「胸腔鏡にも開胸手術にも、それぞれメリットとデメリットがあります。一つの術式にこだわらず、その患者の病態に合わせて最適な術式を選ぶことが大事」と語る大平医師。胸腔鏡で始めた後でも、必要と判断すれば躊躇(ちゅうちょ)なく開胸手術に移行することで、「安全で正確な手術」を実現する。

 東京医大では歴史的に、肺がんに関しては診断から治療までを呼吸器外科が担当する。したがって、手術だけでなく化学療法についても外科が担当することになる。

 実は大平医師、大学院時代に国立がんセンター(当時)の薬効試験部で、当時まだ臨床導入前だった遺伝子治療薬の研究に携わった経験がある。

 「自分の意思で行ったわけではなく、上から言われて行っただけなのですが…(笑)。でも、今となってはあの時の経験が非常に役立っています」

 そう語る大平医師が、特に重視するのが「患者への説明」だ。

 「治療に対して 患者が不安を持つのは当然です。ただ、何が不安なのかは患者によって異なります。患者の不安をこちらが知り、それに対する説明をし、理解してもらうことで治療への安心感が高まると思うんです」

 温厚でやさしい人柄が、表情と語り口ににじみ出る。「相談しやすさ」も名医の条件だということが、大平医師と話しているとよくわかる。 (長田昭二)

 ■大平達夫(おおひら・たつお) 1964年、東京都生まれ。平成2年、東京医科大学卒業。平成6年、同大学院修了。国立がんセンター(現国立がん研究センター)薬効試験部、他関連病院勤務を経て、東京医大呼吸器外科助手、講師、准教授を歴任。その間2000年から2年間、米・コロラド大学に留学。12年より現職。医学博士。趣味はスポーツ観戦、ゴルフ、読書。

 

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