認知症、糖尿病予防への一歩 生活習慣病に効く「速歩き20分」 (2/2ページ)

2015.05.08


『あらゆる病気を防ぐ「一日8000歩・速歩き20分」健康法』1000円+税(青●(=木へんに却の去がタ)幸利著、草思社)【拡大】

 対象とする病気や具体的な目標歩数は別掲の通りだが、1日平均8000歩、そのうち「速歩き」が20分以上あれば、あらゆる生活習慣病の予防効果が得られると著者はいうのだ。

 職業にもよるが、「1日8000歩」という目標は決して達成困難な数字ではない。ただ、現状の歩数が極端に少ない人が、突然ここまで歩数を増やすこともまた現実的ではない。あらゆる健康法に共通することだが、「長続き」しなければ意味がないのだ。

 この点について著者は救いの手を差し伸べる。それは「現状プラス2000歩」を当面の目標にする−ということだ。これまで1日平均の歩数が2000歩だった人が、いきなり8000歩まで増やすと、それが原因でケガをしたり、疲労をためてしまう危険性もある。そこで、とりあえず2000歩を増やして体を慣らし、2カ月ほど様子を見てからまた2000歩増やす−という、段階的な調整で目標の歩数に近づけていけばいいというのだ。

 しかも、「疲れを感じたときは無理をせず、一時的に歩数を減らしてもいい」という親切さ。これならモノグサなお父さんにもできるはずだ。

 「速歩き」になれておくことは、日常生活の面でも役立つと著者は言う。本書によると、多くは80歳を超えると、あるいは体力が低下していると70代でも、1回の青信号の間に横断歩道を渡り切れなくなる可能性が高まるというのだ。

 「1日8000歩、速歩き20分」は、根拠はあるけれど無理のない病気予防法。健康長寿を本気で目指すなら、知っておきたい目標値なのだ。 (竹中秀二)

■青●(=木へんに却の去がタ)式・疾患別「予防歩き方」の目安
・鬱病予防 4000歩、速歩き5分
・認知症予防 5000歩、速歩き7.5分
・心筋梗塞、脳卒中予防 5000歩、速歩き7.5分
・骨粗鬆症予防 7000歩、速歩き15分
・高血圧症、糖尿病予防 8000歩、速歩き20分

 

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