再発乳がん治療に光 ホルモン療法変えた“ポリフェノール” (1/2ページ)

2015.05.24


中尾光善所長【拡大】

 先頃、熊本大学発生医学研究所の中尾光善所長らが、ホルモン療法に抵抗性を持つ再発乳がんの仕組みを解明したと発表した。乳がんの治療では、再発防止のため、経口薬によるホルモン療法が行われているが、数年たつと再発してしまうことがある。その仕組みを明らかにしただけでなく、新たな診断と治療の可能性も示された。

 【ESR1遺伝子を活性化するエレノア】

 多くの乳がんでは、女性ホルモンのエストロゲンと、その受け手のエストロゲン受容体が働き合うことで増殖している。ホルモン療法では、体内のエストロゲンを少なくすることで、乳がんの増殖を抑制。ところが、エストロゲンが少ないはずの体内で、乳がん細胞が再び増え、治療抵抗性と呼ばれる再発乳がんになることがある。この仕組みが、今までわかっていなかった。

 「私たちが新たに発見したエレノアという分子(詳しくはRNA)が、体内でエストロゲンの少ない状態が続くと、ESR1遺伝子の近くから多量に作られることがわかりました。エレノアがたくさん生じると、ESR1が強く活性化されて、乳がんでエストロゲン受容体をたくさん作るようになります。結果として、体内のエストロゲンが少なくても、乳がん細胞は増殖できるようになるのです」と、中尾所長は説明する。

 つまり、再発した乳がんは、体内の少ないエストロゲンを利用できるように、細胞の性質を変えていたのである。

 

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