年1回の予防注射でOK!? 高血圧ワクチンの凄さ (1/2ページ)

2015.06.14


ワクチンのしくみ【拡大】

 先頃、大阪大学大学院医学系研究科の郡山弘寄附講座助教らが、高血圧を継続的に改善する「高血圧ワクチン(DNAワクチン)」を開発し、ラットの実験で半年程度効果が持続したことを発表した。高血圧に対するワクチンは、海外でも盛んに研究が進められているが、これまで短期的な効果しか得られていなかった。今回の研究成果によって、新たな高血圧治療への道が開けたといえる。

 【血圧上昇生理活性物質の顔を変える】

 一般的にワクチンは、ウイルスなど(抗原)を排除する「抗体」を免疫系に生じさせることで、感染を予防する。高血圧ワクチンのターゲットは、血圧上昇に関与する生理活性物質の「アンジオテンシンII(AngII)」。

 しかし、もともと体内で作られる物質だけに、免疫系に外敵と認識されず、抗体はできない仕組みになっていた。そこで、高血圧ワクチンでは、アンジオテンシンIIの顔(免疫系からの認識されやすさ)を変え、免疫系に抗原と認識させることがポイントになる。

 「今回の高血圧ワクチンでは、体内でアンジオテンシンIIにB型肝炎ウイルスのタンパク質(HBc蛋白)が合体したタンパク質を作ることで、アンジオテンシンIIそのものへの抗体ができるようにしました(図)」

 こう話す郡山助教によると、抗体が生じるメカニズムは複雑だ。免疫系の担い手であるB細胞、ヘルパーT細胞、抗原提示細胞が、高血圧ワクチンによるアンジオテンシンIIを敵だと認識して排除するだけでなく、活発に働かないと抗体はできない。そのため、アンジオテンシンIIの顔を変えるタンパク質の選別が重要になる。

 

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