年1回の予防注射でOK!? 高血圧ワクチンの凄さ (2/2ページ)

2015.06.14


ワクチンのしくみ【拡大】

 「HBc蛋白は、研究途上の感染症のマラリアのワクチン開発でも、すでに活用されているタンパク質です。ヒトへの臨床試験も行われているため、このタンパク質を応用することを考えました」(郡山助教)

 【服薬のわずらわしさから解放】

 新たに開発した高血圧ワクチンを高血圧ラットに投与したところ、血圧は有意に低下し、約半年間も継続。目立った副作用はなく、生存期間も延長したそうだ。

 「アンジオテンシンIIにアプローチする高血圧の薬は、現在、たくさんの種類が普及しています。高血圧ワクチンによって体内で生じた抗体で、アンジオテンシンIIを排除しても、悪影響は出にくいと思いますが、慎重に研究は進めていく必要があると考えています」

 郡山助教は、ヒトに対する臨床試験を2〜3年後に実施する計画がある。その効果が確かめられたならば、年に1〜2回の高血圧ワクチン注射だけで、血圧をコントロールすることが可能になるのだ。たくさんの薬を毎日飲まなくても、高血圧による心筋梗塞などの合併症を防ぐことができる。

 「既存のお薬を複数飲んでも効果が不十分な方や、毎日、きちんとお薬を服用することが難しい方もいます。そういった方々に、年に数回の高血圧ワクチンで貢献するのが理想です。さらに有効性を高めたいと思うのですが、有効性だけでなく、安全性もしっかり確かめながら、取り組み続けたいと思っています」と郡山助教は話す。

 インフルエンザワクチンのように、年1回の高血圧ワクチン注射を打つのが、当たり前になる日が来るかもしれない。 (安達純子)

 

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