総合診療で培った救急医療技術 大森赤十字病院救急・総合診療科副部長 馬庭厚さん

★大森赤十字病院救急・総合診療科副部長 馬庭厚さん(44)

2015.08.14


馬庭厚医師【拡大】

 東京都大田区中央4丁目。JR大森駅、東急池上線池上駅、都営地下鉄浅草線西馬込駅からほぼ等距離の住宅地に建つ大森赤十字病院は、24の診療科と344のベッドを持つ地域密着型の高機能病院だ。ここの救急・総合診療科副部長を務める馬庭厚(こう)医師は、同じ内科医の父を持つサラブレッド。呼吸器内科医として実績を重ね、2年前の組織改編と同時に現在の部署に異動した。

 医師としてデビューしたばかりの頃、当時は日本でも数少なかった「総合診療科」に配属された経験を持つ。総合診療科とは、どの科に行けばいいのか分からない患者を診て、的確な診療科を選ぶ“初期診療”に徹する科。どんな病態、どんな症状の患者が来るかわからない救急部に身を置く現在、その経験がとても役立っているという。

 「以前から救急に興味があったので、忙しいけれど充実した毎日です。重篤な患者が搬送されてきて、早期診断と早期治療が功を奏して、自分で歩いて退院していく患者さんを見送るときなど、救急医療に携わる者としての充実感が得られます」

 都内でも高齢化率の高い大田区の拠点病院だけに、救急医療に求められるハードルは高いが、馬庭医師は前向きだ。

 「器具もスタッフもそろった環境で救急医療や総合診療を行えることは、ある意味恵まれたことです。特に救急については、このエリアの救急隊が非常に優秀なので、私たち医療者が助けられることも多い。そうした総合力をフルに生かして、地域に貢献していきたいと考えています」

 朝出勤すると夜帰宅するまで、トイレに行く以外は、食事を含めて救急センターから出ることなく救急搬送に備える。

 「天気が“雨”なら交通事故の外傷、真夏で“晴”なら熱中症が増える。救急に来てから天気予報の見方が変わりました」と笑う馬庭医師。その存在は、地域の安心感を確実に高めている。 (長田昭二)

 ■馬庭厚(まにわ・こう) 1971年、京都市生まれ。96年、神戸大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院、大阪北逓信病院、日本赤十字社和歌山医療センター呼吸器内科勤務の後、2010年より大森赤十字病院呼吸器内科。11年、同副部長を経て、13年より現職。日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本プライマリ・ケア学会認定医・指導医、日本救急医学会認証資格者他。趣味は競馬観賞と競輪観賞。

 

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