3つの記憶力にアプローチ 6種類のクイズで脳トレ

2015.08.14


『弱った記憶力がクイズでアップする 脳の体操』(加藤俊徳監修、学研パブリッシング)1200円+税【拡大】

 「物忘れがひどくなった」「もしかして認知症?」。年齢を重ねるにつれて、そんな不安が頭をよぎる回数も増えてくる。不安に気をもむよりも、積極的に脳を鍛えて、生涯現役の脳を作り上げたほうが健康的だ。今回はそんな指南本を紹介する。

 監修者の加藤俊徳氏は脳機能研究のスペシャリスト。胎児から100歳を超える高齢者まで1万人以上の脳画像を分析してきた実績を持ち、「クイズ形式」で簡単に取り組める脳のトレーニング本を著した。

 本書で鍛えるのは「脳の三大記憶力」(別掲)。ボケを防ぎ、意欲的な毎日を送るためには、この3つの記憶力にアプローチする記憶習慣を持つことが大事なのだ。

 パズルやドリルなど、脳の強化をめざす脳トレ法は数多いが、それらをやみくもに解くだけでは「三大記憶力」すべてにアプローチすることはできないと著者はいう。

 ちなみに「三大記憶力」が優れている人は(1)先を読んで行動できる(2)仕事や家事などの作業を効率よく進められる(3)場の空気を読んでコミュニケーションを取れる(4)夢や目標を持って実現への道筋を立てられる−といった、優れた才能に恵まれるという。クイズを解いてこれだけの才能が得られるなら、やらない手はないだろう。

 クイズは大きく6つの章から構成される。イラストを既定の時間見たあとで質問に答える「視覚記憶クイズ」。順に並ぶ複数の単語や言葉を既定の時間で覚えたあとで質問に答える「順番記憶クイズ」。イラストの場面変化を記憶して質問に答える「ストーリー記憶クイズ」。イラストで買い物リストを覚えたあと、関係のない計算問題を解いてから、あらためて買い物リストについての質問に答える「買い物リストクイズ」。冷蔵庫の中にある食材をイラストで見て記憶したあとで、提示された「献立」を作る上で冷蔵庫の中に足りなかった食材を答える「献立クイズ」。そして、戦後昭和期から平成初期にかけての社会現象やブームになった言葉を「穴埋め形式」で答え、あわせて日常で当たり前のように使っている「略語」の正式名称を答える「20世紀・思い出しクイズ」だ。

 「今までの脳トレ系とは全くタイプの異なるクイズ本です。書き込み不要なので、通勤途中や家事の合間のちょっとした時間にできます。1日1問からでもぜひ続けてください」と語るのは、編集を担当した学研パブリッシングの小林弘美氏。

 すべてのクイズに答えても、1カ月もすれば忘れてしまうので、1冊あれば何度でも挑戦できる。お得でカンタンな脳トレ本なのだ。 (竹中秀二)

 ■「脳の三大記憶力」
 (1)「思い出す力」 過去の経験や過去に得た知識を確認する力。自分が間違っていることを認識し、記憶を修正する力が、創造的な記憶につながる。
 (2)「新しく覚える力」 年とともにこの力は落ちてくるので、強化が必要。過去の記憶と新しく覚えたことを照らし合わせる創造的な記憶を生み出す。
 (3)「時間経過を意識する力」 時間(何時に、いつまでに)や、順番(効率さ)を意識しながら記憶すると海馬が活発化して、情報を覚えて集積し、必要な時に取り出す「記憶系脳番地」が刺激される。

 

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