目をつぶっているのに「閃光」 視神経に異常な電気信号が流れる

2015.11.25


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 夜、布団に入り電気を消す。真の暗闇の中で目をつぶっているのに、ハッキリと光が見えることがある。何事か? と目を開けても真っ暗闇。これは幽霊でも何でもなく、ストレスから起きる目の症状である可能性が高いのだ。

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 Iさん(48)が「閃光(せんこう)」を見るようになったのは、晴れて部長への昇進が決まった頃から。それまではラインから外れた肩書で、その先の出世はほぼ絶望視されていたのだが、なぜかこの異動で本流に戻った。しかも一階級半の特進だ。

 根がまじめなIさんは、喜びよりも緊張で眠れなくなった。心療内科で睡眠薬を処方してもらい、ようやく眠りにつけると思ったその時、閉じたまぶたの裏側が、真っ白く光ったのだ。

 以来その症状は、たびたびまぶたの裏で現れる。多くは夜、眠りに入る寸前だが、昼間にも経験したことがあるという。そんなことあるのだろうか。

 「ありますよ」と明快に答えるのは、彩の国東大宮メディカルセンター眼科科長の平松類医師。その仕組みを解説する。

 「光って見えるため、目の玉の異常だと考えがちですが、実際には目から脳につながる視神経のどこかで電気信号が流れると“閃光”を感じます。これを『閃輝暗点(せんきあんてん)』といいますが、ストレスでも電気信号が流れることがあります」

 目の血流の悪化から電気信号が流れて生じるこの症状を、ストレスとの相関が高い状態だと平松医師は指摘する。

 「脳に異常がなければ、様子を見ることになります。コーヒーを飲んだりたばこを吸ったりすると、血流の影響で症状が出やすいので、生活上も注意が必要ですが、ストレスがなくなれば、自然に症状も出なくなります。心配し過ぎると逆にそれがストレスになってしまうので、気にしないことも大切です」(同医師)

 この症状が視力に影響することはないが、頭痛を併発しているときは脳梗塞の前兆の危険性があるので要注意。

 目を白黒させながらも、最近は「貫禄が付いてきた」と言われているIさん。それとともに、閃光を見る回数は減ってきているという。 (長田昭二)

 

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