腰痛 原因疾患はさまざま 治療しながら診断

2016.02.18

原因不明の腰痛ならペインクリニックを受診しては?
原因不明の腰痛ならペインクリニックを受診しては?【拡大】

  • <p>安部洋一郎部長</p>

 冬場は血行が悪くなり、筋肉が緊張するので腰痛もちの人は症状が出やすい。腰痛を起こす原因疾患は椎間(ついかん)板ヘルニアや脊柱管狭窄症などさまざまだが、原因不明も少なくない。なかなか治らない腰痛に悩まされていたら、ペインクリニック科を受診してみてはどうか。

 【神経ブロック療法】

 ペインクリニックは、体の痛みを主症状とする患者に対して神経ブロックを使って診断と治療を行う診療科。神経ブロックとは、痛む神経やその周囲に麻酔薬を注射する治療法のことだ。

 腰の痛みの発する部位を、NTT東日本関東病院・ペインクリニック科の安部洋一郎部長はこう説明する。

 「腰痛は、主に椎間板、椎間関節、神経周囲の炎症、腰椎周囲の腱や筋肉などの支持組織などが痛みの出どころになります。慢性の場合は、加齢とともに神経がいろいろな部位に入り込んで痛みが出ていることが多いのです」

 ペインクリニックでは神経ブロックで痛みを取りながら、並行して原因を探っていくという。

 【悪循環を断ち切る】

 痛みには3つの種類があり、その見極めも診断、治療には欠かせない。

 「画像検査の結果と痛みなどの体の所見は必ずしも一致するとは限りません。よく腰痛の80%は原因不明といわれますが、その中にも診断ができるものが結構含まれていると考えています」

 慢性腰痛の治療は、まず神経ブロックで痛みを取って動きやすい状態にする。そして、指導される痛みの出にくい姿勢や動きを習得し、できるだけ動くことで悪循環を断ち切るという。

 「必要であれば薬、リハビリ、理学療法なども併用します。他の生活習慣病と同じで、腰痛は患者さん自身が治そうとする自覚が大切です」

 【注射1回で治る人も】

 神経ブロックは、痛む神経の近くの硬膜外腔というところに麻酔薬を注入する硬膜外ブロックが一般的だ。癒着などで薬が回らないような場合は、神経根ブロック、椎間板ブロック、椎間関節ブロックなど、よりピンポイントで注入する。

 「当科では、硬膜外ブロックの効きが悪いときには、硬膜外腔の炎症物質などを洗い流す硬膜外洗浄も行っています。洗浄後に薬を注入すると非常に効果的です」

 神経ブロックにかかる時間は1〜2分。注入後はベッドで1時間くらい休んで終了となる。平均して10〜14日おきに5回くらい続けるが、軽症では1回で腰痛がスッキリ完治してしまう人もいるという。

 「整形外科や整骨院などに通っていても一向によくならないような人は、一度、ペインクリニック科を受診してもらえたらと思います」

 《痛みの種類》
 ★神経障害性疼痛(とうつう)
  神経自体が圧迫や障害されて感じる痛み
 ★侵害受容性疼痛
  体をぶつけたときなどの神経周囲の炎症によって感じる痛み
 ★心因性疼痛
  脳の機能異常に関連して感じる痛み

 

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