簡単認知症予防 親指1本で脳が活性化

2016.02.19

「親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす!」(長谷川嘉哉著、サンマーク出版)1300円+税
「親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす!」(長谷川嘉哉著、サンマーク出版)1300円+税【拡大】

 超高齢化が進む日本で、今後その脅威をさらに増す一方の「認知症」。なかなか効果的な治療法が現れない現状、われわれにできることは、予防に尽きる。その予防を、「親指」を刺激することで実践できるという本が話題だ。

 「親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす!」(サンマーク出版刊)の著者は認知症専門医の長谷川嘉哉氏。指と脳の密接な関係性の研究をライフワークとし、その成果として編み出した「親ゆび健康法」を臨床現場で役立てている。

 普段は意識しないことだが、薄い新聞紙を一ページずつめくる。強くつまめば割れてしまいそうな電球を適度な力でつまんで回す。さらには「ボタンをはめる」「靴のひもを結ぶ」といった日常の行為を思うと、人間の指に与えられた機能の高さにあらためて驚かされる。

 片手に5本ある指の中でも、著者は特に「親ゆび」の存在感に着目した。他の4本の指と対峙(たいじ)し、あらゆる指の動きを根幹で支える親指を刺激することで、そこに指令を出している脳を活性化できることを突き止めたという。

 たしかに昔から、手先を器用に動かす作業をする人はボケにくい−と言われてきた。これは大脳の全領域のおよそ3分の1が、指と手のコントロールをするために使われていることと関係している。中でも親ゆびは、何をするにも他の4本の指の相手役となるため、指で行うほぼすべての行為に関与することになる。脳との関係の密接ぶりもうかがえるという。

 本書では、そんな親指に対する数々の刺激法を紹介し、脳の若返りのために実践することを奨励している。

 その中から2つだけ紹介する。1つは「親ゆびのキワ揉(も)み」というストレッチ。

 親指のキワ(爪の脇あたり)を、もう片方の手の親指と人さし指でぐいっぐいっと20回揉む。これにより脳の感覚野が刺激されるだけでなく、全身の血流を高める作用もあるという。時間があるときは、親指だけでなく、他の指のキワも揉むと、より効果的だ。

 もう1つは「労宮(ろうきゅう)」という掌のツボを押す方法。労宮は、軽く握りこぶしを作ったときに中指と薬指の先端が触れる部分。手のひらのほぼ中央部にあり、自律神経を整え、疲労やイライラを鎮める働きのあるツボだ。

 ここを息を吐きながら、もう片方の手の親指で5秒間押す。これを5回繰り返すことで、「押す側」の動きが運動野へ、押される側の快感が感覚野への刺激となり、脳の活性化につながるという。

 「発売2カ月ほどで9万部となり、反響の大きさに驚いています。高齢者はもちろん、40代、50代の読者の方々からのはがきも多く、あらためて認知症予防への関心の高さを感じました。自宅でも、会社でも、簡単にできる予防法なので、多くの方に実践してほしい」とは編集を担当したサンマーク出版の黒川精一氏。

 人の名前が出てこない、今やろうとしたことを忘れてしまう−といった現象を「年のせい」とあきらめる前に、自分の親指を見つめ直してみてはどうだろう。 (竹中秀二)

 ■長谷川式「親ゆび刺激法」の9大効果
 (1)認知症の予防
 (2)健康寿命が長くなる
 (3)気力、やる気が湧く
 (4)怒りやイライラが消える
 (5)記憶力の向上
 (6)安眠できる
 (7)冷え性の解消
 (8)日常生活の運動能力の向上
 (9)血圧の安定

 

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