最新技術駆使で瀕死の心臓を立て直す 防衛医科大学校病院循環器内科講師・矢田浩崇さん

★防衛医科大学校病院循環器内科講師・矢田浩崇さん(42)

2016.04.08

矢田浩崇医師
矢田浩崇医師【拡大】

 所沢から西武新宿線でひと駅。「航空公園」駅から徒歩5分。防衛医大病院は、その名前からもわかる通り、防衛省が設置者となる防衛医科大学校の附属病院だ。

 ここに勤務する矢田浩崇医師は、不整脈など主として重症の心臓疾患の診断と治療を得意とする循環器内科医。

 「9歳の時に父を突然死で亡くしたことがきっかけで…」と語るように、心臓病治療に携わることを目指して医師になった信念の人。それだけに、見た目の温厚な物腰からは想像できない、熱い使命感に満ちた診療姿勢が、会話から伝わってくる。

 重症の不整脈には、血管内にカテーテルという細い管状の治療機器を挿入し、心臓の内部で不整脈の原因を起こしている部位を高周波で焼いて組織を壊死(えし)させるカテーテル心筋焼灼術、遅い脈を治療するペースメーカー、速い脈に電気ショックを行う除細動器の植込みなどの治療法が取られる。

 また、心房細動という脈が乱れる不整脈は血栓を作りやすく、これが脳に飛んで脳梗塞のリスクとなる。これを防ぐ抗血栓薬も進化しており、これら最新の技術を複合的に駆使した治療が行われる。

 さらに矢田医師は、胃カメラのように口から入れた超音波装置で、食道越しに心臓の状態を見る「経食道心エコー」も得意としており、あらゆる最新技術を縦横に駆使して瀕死(ひんし)の心臓を立て直していく。

 臨床の一方で研究にも目を向け、さらに大学病院という施設の性格上、若い医官への教育にも力を入れる。まさに八面六臂の活躍だが、「運ばれてきたときは命を落としかけていた人が、自分の足で歩いて退院していくときなどは、この仕事を選んでよかったと思いますね」と笑顔で語る。

 天国の父が、命をかけて導いてくれた現在の職場。そこで救われる数多くの命がある。埼玉県南西部の心臓の守護神として、さらなる活躍に期待がかかる。 (長田昭二)

 ■矢田浩崇(やだ・ひろたか) 1974年、大分県生まれ。99年、産業医科大学医学部を卒業し、慶應義塾大学医学部内科入局。2003年、同大循環器内科助手。07年、同助教。その後平塚市民病院循環器科医長を経て11年、防衛医科大学校循環器内科助教。14年より同講師。日本不整脈心電学会認定不整脈専門医。循環器専門医。総合内科専門医。日本周術期経食道心エコー認定医他。医学博士。趣味はテニスとパスタ料理を作ること。

 

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