機能性胃腸症 不安に襲われ胃が痛む

2016.04.13

イラスト・メソポ田宮文明
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 頭痛、腰痛と並んで、サラリーマンに最も身近な症状といえば「胃痛」。多くは「飲み過ぎ」からくるものだが、ストレス由来の胃の症状も少なくない。働き盛りの胃袋を襲う痛み…。甘く見るのは禁物だ。

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 声帯模写の江戸家猫八さんが66歳の若さで急逝した。病名は「進行性胃がん」。このニュースを聞いてから、「胃の痛みが二割増しになった」というのが、団体役員のIさん(56)だ。

 若い頃から慢性的に胃が弱かった。特に親類や知人、有名人が「胃がんになった」という知らせを聞くと、不安から胃が痛む癖がある。

 心配性なので痛みが始まると病院に行き、積極的に胃カメラを飲む。そして、下される診断名は「機能性胃腸症」なのだ。

 「ストレスで下痢や腹痛を起こす過敏性腸症候群は知られていますが、その“胃腸版”ですよ」と語るのは、大森赤十字病院消化器内科副部長の千葉秀幸医師。

 症状は胃やみぞおちの痛みの他、胃もたれ、胃のつかえ感など。胃の内視鏡検査をすると炎症や潰瘍などの異変はないのだが、仮病や詐病(さびょう)ではない、確固たる症状を当人が訴えるのが特徴だ。

 「胃の動きや神経のバランスが崩れて“痛み”という症状を引き起こすもの。脂肪の多い食生活や糖尿病が胃の動きを弱めて症状を強めることもあります」と千葉医師。

 胃カメラなどで診断がつけば、胃酸を抑える薬や、乱れた胃の動きを正常化させる薬が使われる。しかし、ストレスが解決しなければ再発の危険性は残るので、メンタル面でのアプローチが必要なケースもあるという。

 「がんや潰瘍ではないからといって、決して油断はできません。人によっては日常生活に大きな支障が出るほど強い症状に襲われることもある」というから面倒だ。

 たしかにIさんもストレスフルな生活を送ってはいるが、スリムだった猫八師匠と違って、彼のおなかはポンポコリン。まずはダイエットから始めたほうが、効率的だと思うのだが…。 (長田昭二)

 

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