長引く微熱…自律神経失調症の場合も

2016.05.18

イラスト・メソポ田宮文明
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 高熱が出れば堂々と会社を休めるが、37度台の微熱では、簡単に休むわけにもいかない。しかし、微熱に限って長引くもの。誰にも心配してもらえず、赤い顔して仕事を続けていると、それがストレスになって、いつまでたっても熱は下がらない…。

 ◇

 Yさん(40)はこの2週間ほど微熱に悩まされている。高い時で37・8度、低い時で36・8度。この「1度」の間を行ったり来たり。

 会社が決めたわけではないが、熱も38度を超えないと会社を休むのには気が引ける。だからYさんはつらいのをこらえて仕事を続ける。朝鮮半島の軍事境界線同様、「38度線」が持つ意味は大きい。

 いつまでも微熱が下がらないので、彼は会社近くのクリニックを受診した。血液検査などもしたが特に問題はなく、「様子見」となったのだが…。

 「ストレスが背景にある可能性は捨てきれません」と語るのは、東京・表参道にある「番町診療所表参道」院長の山田正文医師。

 続けて解説する。

 「ストレスでダメージを受ける自律神経は、体温の調節も支配しています。つまり、自律神経が乱れると体温調節機能が崩れて熱を出すことがあるのです」

 山田医師によれば、甲状腺機能の異常や、女性なら女性ホルモンの低下などが発熱を引き起こすこともあるが、それらの要因が否定され、血液検査でも異常が見られない場合は、精神的なストレスによる自律神経失調症を疑うことになるという。

 「医師が“様子見”と言ったのはそのためで、長く微熱が続くようなら心療内科的な治療も視野に入れて考える必要があります」(山田医師)

 もともと神経質な性格のYさんは、人一倍ストレスに弱い。初めにどんなストレスがあったのかは知らないが、今、彼にとってのストレス源は、間違いなく「微熱」だ。この場合、ストレスをなくすのが先か、熱を下げるのが先か、対応は困難を極める。

 いっそのこと思い切って「38度超え」を果たして、会社を休んでゆっくりしたほうがいいような気もするのだが…。 (長田昭二)

 

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