ストレスがたまると食欲不振 根っこには「自律神経失調」

2016.06.01

イラスト・メソポ田宮文明
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 ストレスがたまるとヤケになってドカ食いする人がいる一方で、何も食べられなくなってしまう人もいる。どちらも体にいいことはないが、「何も食べられない」というのは少々心配だ…。

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 Fさん(35)には、若い頃からストレスがたまると「何も食べられなくなる」というクセがある。隠していた仕事上のミスがバレた、後輩が先に出世した、キャバクラでボッタクられた、浮気が女房に露呈した…。ストレス源というよりは、どれも自業自得なのだが、当人がそれをストレスだと言い張る以上、仕方ない。

 こうした悩み事が表面化すると、彼は何も食べられなくなる。食が細くなるのではない。まったく食べられなくなるのだ。朝も昼も夜も食べずに1週間はメソメソする。次の1週間も何も食べずにウジウジする。毎度のことなので、最近は周囲も心配しなくなった。それを気にして次の1週間はジトジトする。ジトジトって何だ?

 「機能性胃腸症の症状の一種です」と語るのは、メディトピア草加病院内視鏡診療部長の吉田智彦医師。以前小欄で「何も異常がないのに勝手に胃がんだと思い込んで、本当に胃が痛くなる人」の話を紹介したが、これと同じ診断名だ。

 「ストレスで自律神経が乱れたために胃が正常な機能を果たせなくなっている状態」と吉田医師。食欲不振も胃の痛みも、根っこには「自律神経失調」があるのだ。

 吉田医師は、食べたくないなら無理して食べる必要はないという。

 「原因がストレスにあるなら、ストレスから遠ざかることが一番の解決策。精神的に落ち着いてくれば、自然に食欲も出てきます」(吉田医師)

 じつは、周囲が彼のことをあまり心配しない理由が別にあるのだ。

 Fさんがストレスで何も食べられなくなるのは事実だが、その分、毎晩アルコールは摂取しているのだ。何も食べずに酒だけ飲むから、慢性的な二日酔い。しかも、ヤケ酒の原因が、「浮気がバレた」では、同情しろというのが無理な話だ。

 彼が飲み過ぎで胃や肝臓にダメージが及んでも、もう小欄で取り上げることはないでしょう。自業自得ですから…。 (長田昭二)

 

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