最新の医療機器でがんの早期発見に尽力 がん研有明病院・健診センター

★がん研有明病院・健診センター

2016.06.22

がん研有明病院
がん研有明病院【拡大】

  • <p>土田知宏センター長</p>

 がんは、早期治療で予後が大幅に改善されるようになり、早期発見がなによりも重要になっている。健診や人間ドックが役立ち、がん検診も行われているが、職場での実施や補助が十分でないと、受診しないという人は依然として多い。そのため、気づいたときには、がんが進行しているケースは後を絶たない。

 この状況を変えるべく、がんの早期発見に力を注いでいるのが、がん研有明病院健診センターだ。各専門医によるがん検診が評判を呼び、年々受診者が増加していることから、昨年12月に開設した新棟でスペースを2倍に拡張した。そして、放射線量を胸部レントゲン写真並みに低く設定した検査装置など、最新の医療機器を駆使している。

 「私たちも、受診される方も、早期発見を期待しているため、非常に詳細な検査を行っています。特に患者数の多い肺がんは、超低被曝(ひばく)のCT画像診断は役立ちます。また、近年増加傾向にある大腸がんは、2回の便潜血検査や大腸内視鏡検査はもとより、CT画像による仮想内視鏡検査も導入しています。選択肢を広げながら、少しでも早期発見に貢献できればと思っています」

 こう話す土田知宏センター長(51)は、食道がんの内視鏡治療のスペシャリストであり、同病院消化器内科医長を兼任している。がん健診での内視鏡検査では、わずかな粘膜病変も見逃さないようにスタッフのクオリティーを上げ、院内の医師らと連携して同センターでさまざまな検査に取り組んでいる。

 「検査精度が高いため、がんになる前段階の異形成という病変が見つかることがあります。がんになるリスクはあるけれど、まだがんではありません。異形成の治療方針は、受診された方と相談しながら決めるようにしています」

 土田センター長が心を痛めているのは、国内のがんの罹患率の高さと、年間約37万人ががんで亡くなっていることだ。健診などの受診率の低さに加え、精密検査でがんが見つかることが怖いと思う人もいる。それが結果として進行がんにつながるため、土田センター長は、機会のあるごとに、がん検診の必要性を啓蒙している。

 「怖がらずに、早期発見のためにがん検診を活用していただきたいと思っています。私たちは、がん検診の精度をさらに上げ、増加傾向の肺がんや大腸がんなどだけでなく、早期発見の難しい膵(すい)がんも、よりよい方法を考えているところです」

 膵がんは、進行した状態で診断されることが多く、治療は困難なものになりやすい。

 「当センターは、院内の医師との連携を密にしているので、がん検診の結果を踏まえた治療が、スムーズに移行できるのも強みです。がんで亡くなる人を1人でも減らしたい。そのために、取り組むべきことはまだ多いといえます」と土田センター長は話す。静かに潜むがんを捉えるために奮闘中だ。 (安達純子)

【データ】
2015年実績
・健診受診者数 1万5112人(重複含む、内訳/コース6396人、単項目8552人、入院ドック164人)
・病院病床数 700床
〔住所〕〒135−8550 東京都江東区有明3の8の31 電話/03・3570・0503

 

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