「夏かぜ」の仕組みと対策 エアコンで体冷やさず、免疫力低下を防止

2016.06.29

イラスト・メソポ田宮文明
イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 夏がくると思い出すのが、はるかな尾瀬…。でも、尾瀬に行ったことのない人は思い出しようがない。そんな時に思い出してほしいのが「夏かぜ」だ。ストレスに苦しむサラリーマンが陥りやすい夏かぜの仕組みと対策を検証する。

               ◇

 Mさん(42)は独身。趣味も特技もなく、年中面白くなさそうな顔をしている。そんな彼にも「夏の風物詩」がある。「夏かぜ」だ。梅雨が明けて、いよいよ夏本番−となると、毎年かぜをひく。最近はそれを見越して、あらかじめかぜをひきそうな日程で夏休みを取るテクニックまで身につけている。

 「暑いのが大の苦手」と公言する彼にとって、夏そのものがストレス源。集中力も下がれば食欲も停滞する。梅雨明けから秋の風が吹くまでの2カ月ほど、彼の体はそうめんとかき氷でできている。

 「ストレスで免疫力が下がるうえに、エアコンで室内が乾燥するのでウイルスが繁殖しやすい。それだけでもMさんのような人は“夏かぜ”のリスクが高まります」と語るのは、網走厚生病院呼吸器科の鈴木夕子医師。続けて解説する。

 「冬のかぜの原因となるウイルスは低温で乾燥した環境を好むのに対して、夏かぜの原因となるエンテロウイルスやアデノウイルスなどは、高温多湿で活発になる。発熱、腹痛、下痢、のどの痛みなどが特徴的な症状です」

 鈴木医師によると、エアコンを長時間使い続けて室内が乾燥した状態になると、冬のかぜと同じウイルスが活動し始めるので、「夏なのに冬のかぜ」という事態に陥るケースもあるという。

 「予防法としては、まずはストレスをため込まないことに尽きますが、それが無理なら、せめてエアコンを長時間連続運転させないようにして、体の“冷え”を防ぐことが大事。免疫力の低下を防ぐためにも栄養摂取が重要なので、バランスのいい食事をしっかり取ることから始めてください」

 断っておくが、そうめんにもかき氷にも罪はない。罪があるのはウイルスでありストレスだ。

 今のうちからストレス対策を万全にし、夏かぜ予防に努めたいものだ。 (長田昭二)

 

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。