歯のぐらつき 無意識に食いしばってダメージ

2016.07.20

イラスト・メソポ田宮文明
イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 年齢を重ねるとともに歯と歯の間の隙間が広がり、食べた物が挟まりやすくなる。それはまあ仕方ない−とあきらめていたお父さんでも、歯がぐらつくとなると話は別だ。じつはそれ、年のせいではなく、ストレスのせいかもしれません。

 ◇ 

 昼休み、定食屋から出てくるお父さんの多くは、爪ようじで「シーハー」をしている。いわゆる「シーハーの儀」というやつで、これをしないと挟まったニラが取れないのだが、若いOLが最も嫌うシーンの1つでもある。

 Yさん(51)も、シーハーによるニラ除去作業に勤しんでいたところ、歯がぐらついていることに気付いたのだ。

 あわてて歯科医院に飛び込むと、「何かストレスはありませんか」と尋ねられた。「売るほどある」と答えると、歯科医師は「やっぱりね…」とつぶやいた。

 「ストレスで無意識のうちに歯を食いしばるようになり、そのダメージで歯がぐらついているのでしょう」と語るのは、埼玉県朝霞市にあるヤナセ歯科医院の簗瀬武史院長。続けて解説する。

 「誰でも睡眠中はブラキシズムといって食いしばる行為をするものですが、ストレスがあると、これが強い力で長時間続くようになるのです」

 簗瀬院長によると、歯の隙間が広がるのは、歯周病で歯茎や歯を支える骨が痩せてきている可能性もあるという。何でも年齢のせいにすればいいというものではないのだ。

 事実、Yさんは歯周病も指摘された。睡眠時は食いしばりを和らげるマウスピースの装着を、そして毎食後には正しいブラッシングによる歯みがきの励行を言い渡された。

 根はマジメなYさん。昼食後は男子トイレの手洗い場を占拠し、念入りに歯を磨き、あわせて爪ようじではなく糸ようじでニラを取るようになった。ニラを食べることをやめることは考えないようだ。

 すべての清掃行為が終わり、鏡に向かって歯をむき出して「シーハー」するYさんの表情は不気味なことこの上ない。しかし、場所が男性トイレなので、OLの目に触れることはなくなった。

 さあニラも取れた。午後の仕事に全力投球だ。 (長田昭二)

 

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。