いまだ原因不明の緑内障 ホルモンバランス崩れ血流量低下すると危険

2016.08.10

イラスト・メソポ田宮文明
イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。進行すると視野が欠け、放置すれば失明に至る恐ろしい病気だ。そんな緑内障の発症と悪化を、側面からアシストするのがストレスだ。どんな病気にも関わろうとするストレスの、「目」での悪事を暴露する。

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 会社の健診で「要再検査」を言い渡される。しかも「目」の病気の疑いとなると、これは穏やかではいられない。

 Tさん(51)はまったく症状はなかったが、「視神経乳頭陥凹拡大」の兆候が見つかった。眼底の視神経のつなぎ目にある凹みが大きくなっている状態で、目の中の水「房水」が多いため、眼圧が高まっている危険性を示すものだ。これはすなわち「緑内障の疑いあり」の状況であり、Tさんはあわてて眼科クリニックを受診した。

 眼科で精密検査をすると、眼圧は正常だが視野検査で初期の緑内障であることがわかった。「正常眼圧緑内障」とよばれる病気で、Tさんは点眼薬を使った治療を開始した。

 「じつは緑内障は、はっきりとした原因がわかっていない病気なのです」と語るのは、川崎市宮前区にある宮崎台ささもと眼科院長の笹元威宏医師。あわせて「ストレスの関与」を指摘する。

 「ストレスが直接的に緑内障を発症するわけではありません。ただ、ストレスがかかるとホルモンバランスが崩れて、血流量が低下することがある。これが緑内障の発症因子となる危険性があるのです」

 それでも笹元医師は、Tさんは幸運だという。

 「緑内障は初期でも症状がないので、症状に頼って見つけるのは困難。現状では根治を目指す治療はないが、病気の進行を遅らせることは可能。つまり、少しでも早い段階で見つけ出し、治療を開始することが大事なのです」

 Tさんの緑内障は超早期だったので目薬で対応できるが、ひどくなると手術が必要になる。

 医師にそう注意されたTさんは、健康維持に意識を向けるようになった。大好きなお酒も控えめにしている。

 これも「一病息災」というやつか−。 (長田昭二)

 

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