西洋と東洋の「いいとこ取り」 患者の体質に合わせた統合医療 波佐見病院院長・岡崎敏幸

★波佐見病院院長・岡崎敏幸さん(65)

2016.11.25

岡崎敏幸医師
岡崎敏幸医師【拡大】

 長崎県の中部、佐賀県との県境で「波佐見焼」の産地として知られる波佐見町にある波佐見病院は、病床数154の療養型病院。緑豊かな療養環境で、長期療養や人工透析などを行う同院が、ある別の視点から注目を集めている。

 院長を務める岡崎敏幸医師は医学部を卒業後、循環器内科医として大学病院やその関連病院で臨床経験を重ねた。その中で西洋医学の限界を感じ、さまざまな分野の医療を学び始め、行きついたのが現在力を入れている統合医療だ。

 統合医療とは、西洋医学と東洋医学、さらには世界中で伝承的に行われているさまざまな医療を有機的に組み合わせることで、より効果と安全性に優れた医療をめざす−という考え。

 最初は「水」の有用性を感じたことをきっかけにこの領域に興味を持った岡崎医師。漢方、オゾン、ハーブ、サプリメントなど、各分野の第一人者の元を訪ね歩いて勉強し、納得できたもののみを患者に提供する態勢を構築してきた。術後のがんの再発予防に効果があるとされる「ラドン浴」ができる入浴施設を自院に開設するなど、統合医療への思いは強い。

 「患者一人ひとりの体質に合わせた治療法を考えることが重要。誰にでもできそうな玄米食でも、私の外来患者の7割の人は適していないことがわかった。そんなときには白米をベースにしてあずきやビワ葉、ヨモギを加えるなどの代替案を提示する。治療法を豊富に取りそろえておくことで、患者自身が選べる環境づくりがしたかった」

 そう語る岡崎医師は、「私自身、西洋医学を否定するつもりはまったくない」と断言し、必要と判断すれば低用量の抗がん剤治療や放射線治療を勧めることもあるという。

 西洋医学と東洋医学の「いいとこ取り」を目指す岡崎医師の取り組みが、多くのがん患者の支持を集めている。 (長田昭二)

 ■岡崎敏幸(おかざき・としゆき) 1951年、千葉県生まれ。77年、日本大学医学部を卒業後、同大循環器内科入局。85年、佐世保共済病院勤務を経て、87年より現職。日本循環器学会専門医、日本内科学会認定医、日本抗老化学会認定医、IACH認定ホメオパス(クラシカル)、日本医療・環境オゾン研究会理事。医学博士。趣味は旅行と読書。

 

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