「認知症」誤診多発!薬の副作用に悩まされるケースも…診療習熟したサポート医かどうかの確認を (1/2ページ)

2017.02.24

神谷達司氏
神谷達司氏【拡大】

  • <p>神谷達司(著)『その症状、本当に認知症ですか』(扶桑社新書209、780円+税)</p>

 長寿化と裏腹に、脅威としての存在感を増す「認知症」。しかし、的確に診断できる認知症専門医の不足から、本来は治療可能な疾患にもかかわらず、「アルツハイマー型認知症」と誤診されるケースも少なくない。誤診を見破るために私たちが知っておくべきこととは。

 『その症状、本当に認知症ですか』(扶桑社新書)の著者で神経内科医の神谷達司氏は長年、認知症の診療に携わってきた認知症専門医。本書では「専門外の医師によって認知症が誤診されるケースが多発している」と警鐘を鳴らし、誤診を防ぐ正しい理解を訴えている。

 たとえば、「認知症かも」と本人や周囲が疑うきっかけになりやすい「もの忘れ」も、それが認知症によるのか、加齢によるものなのかで内容は違う。

 認知症によるもの忘れは体験全体を忘れるが、加齢によるものは体験の一部を忘れる。昨日の夕飯を例にとると、認知症の人は「食事などしていない」と答えるが、加齢によるもの忘れの場合、「夕食は食べたが、種類は覚えていない」と、答えに差が出る。

 認知症の場合、もの忘れに自覚がないのに対し、加齢によるもの忘れは自覚があるのも特徴だ。

 また、認知症は「一度発症すると治らない」と誤解しがちだが、原因疾患によっては元の状態に戻せる可能性が高い。

 頭を強くぶつけることで血腫が頭蓋骨を圧迫する「慢性硬膜下血腫」や、脳にたまった髄液が周辺の脳を圧迫する「正常圧水頭症」、甲状腺ホルモンが不足する「甲状腺機能低下症」などがそれにあたる。これらの病気は一時的な記憶障害などをもたらすが、適切な手術や投薬によって、元の生活に戻れる可能性が高い。

 現在、認知症と診断されている患者の10−30%は、治療可能な認知症といわれている。中でも甲状腺機能低下症は、血液検査で判別がつくものの、問診や臨床症状、MRIなどの画像診断だけで認知症と判断し、抗アルツハイマー病薬を投与する医師が少なくない。

 
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