推定患者の8割が受診していない便失禁 初期保存的療法で半数がコントロール可能 (1/2ページ)

2017.06.01

直腸肛門機能検査 (提供:味村副院長)
直腸肛門機能検査 (提供:味村副院長)【拡大】

  • <p>指扇病院・排便機能センター長の味村俊樹副院長</p>

 今年3月に国内初となる「便失禁診療ガイドライン」(日本大腸肛門病学会)が発行された。国内の便失禁の推定患者は500万人だが、8割の人が受診していない。その理由として、「はずかしい」「年だから仕方がない」「どこを受診してよいか分からない」などであきらめ、ナプキンや尿漏れパッドを使ってしのいでいる人が多いという。治療すれば症状が改善されることを認識しておこう。

 【専門医が少ない】

 便が漏れてパンツを汚してしまう「便失禁」。病院を受診する患者の7〜8割は女性だが、疫学調査では有症率に男女差はなく、20〜65歳で4%、65歳以上では7・5%と高齢になるほど起こりやすい。指扇病院(埼玉県)・排便機能センター長の味村俊樹副院長はこう話す。

 「肛門科や消化器科へ行っても、便失禁を専門的に診療できる医師はまだ少ない。しかし、ガイドラインができたことで多くの施設で初期診療ができるようになると期待しています」

 これまでも医学部の教科書には、便秘の項目はあっても便失禁の解説はなかったという。

 【加齢で肛門ゆるむ】

 便失禁には、「切迫(せっぱく)性便失禁」「漏出(ろうしゅつ)性便失禁」の2つのタイプがあり、両症状を併せもつ「混合性便失禁」もある。

 「原因として最も多いのは、加齢による内肛門括約筋の機能低下。その他に、肛門の手術や出産による肛門括約筋や関連する神経のダメージ、脊髄損傷などによる神経への影響、過敏性腸症候群などがあるが、複数の原因が複合して起こる場合が多い」

 いま困っていれば治療の対象。知らないうちに便が漏れたり、便失禁に不安をもつ人は受診してもらいたいという。

 
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