下痢&便秘 「繰り返し」に病気疑い、さらに悪化

2015.10.14


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 メンタルな問題が引き起こす腸の症状は多いが、最も身近な症状といえば、「下痢」と「便秘」だろう。一つだけでも面倒なのに、両方まとめて発症する人もいる。気の毒というか、器用というか…。

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 Kさん(44)は、真面目で神経質で完全主義者。そのくせ気は小さいので、周囲に不満があっても黙っている。一人イライラしてストレスをためる。

 そんな彼が悩んでいる。下痢と便秘を繰り返しているのだ。昔からストレスや緊張で下痢になることはあったが、最近は下痢の合間に便秘が挟まるのだ。出ない時は1週間も出ないことがある。ようやく出たら下痢便だ。便座に座ってKさんは、遠い目をして「普通の排便」を懐かしむ。

 ネットで調べると、「下痢と便秘の繰り返し」は、大腸がんや潰瘍性大腸炎などの症状と重なることが分かった。まだ病気と決まったわけでもないのに、ショックで下痢と便秘に拍車がかかる。結構面倒な人だ。

 「ガッカリするのは検査を受けてからにすべきです。何でもない可能性もありますよ」と話すのは、東京都渋谷区にある「番町診療所表参道院」院長の山田正文医師。Kさんのように、病気を疑ってストレスをため込み、そのストレスで症状を悪化させる人は意外に少なくないというのだ。

 「下痢も便秘も自律神経の乱れが原因で腸が正常に蠕動(ぜんどう)運動できなくなって起き得る症状。もちろん大腸がんの可能性もありますが、ストレスに弱い性格なら、まずは大腸内視鏡検査を受けて、ハッキリさせるのが先決。異常が見つからなければ、症状も治まるはず」

 山田医師によれば、腸の動きは薬でコントロールできるし、メンタルな問題はカウンセリングでラクになることも多いという。ネットでネガティブな情報を集めたところで、解決に結びつく可能性は低い。

 Kさんは、生まれて初めて大腸内視鏡検査を受けることを決意した。決意はしたが不安は大きい。「病気だったら…」という恐怖心と、検査そのものに対する恐怖心で、彼の不安はMAXだ。

 身の回りのあらゆることをストレスに結び付けられる、その技術は見事なものなのだが…。 (長田昭二)

 

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