“脳の錯覚”で腰痛に!? 精神的な要因で“痛み”の信号を誤発信 (1/2ページ)

2016.07.01

菊地臣一監修『長引く腰痛は“脳の錯覚”だった』(朝日新聞出版、1200円+税)
菊地臣一監修『長引く腰痛は“脳の錯覚”だった』(朝日新聞出版、1200円+税)【拡大】

 慢性の腰痛に苦しむ人は多い。厚生労働省の発表によると、国内で慢性腰痛に悩む人の数は2800万人に及ぶという。そんな慢性腰痛、実は単なる腰の問題ではなく、脳とも密接な関係があるという本が出た。その真実は−。

 慢性腰痛とは、3カ月以上にわたって腰の痛みが続いている状態。発症したばかりのぎっくり腰などは「急性腰痛」なので、これには含まれない。

 性別に有訴者数(痛みを訴える人の数)をみると、男性で首位、女性でも「肩こり」に次ぐ第2位に「腰痛」は君臨しており、まさに国民病の1つと言っても過言ではない。そんな慢性腰痛が、単に腰の異常による症状ではなく、脳が大きく影響している−という説があるのだ。

 『長引く腰痛は“脳の錯覚”だった〜名医が教える最新の腰痛改善・克服法』(朝日新聞出版刊)がそれだ。福島県立医科大学の丹羽真一特任教授、大谷晃司教授、笠原諭特任准教授らが著者となり、同大理事長兼学長の菊地臣一医師が監修を務めるこの本、腰痛持ちにとっては興味深い1冊だ。

 以前から整形外科医の間では、「手術は成功したのに腰痛が治らないケースがある」ことは認識されていたという。それをアメリカの脳生理学者の論文が証明したのが事の発端。

 「慢性腰痛の中には、脳に何らかの機能低下が生じているケースがある」というその論文は、腰痛治療の限界を感じていた整形外科医たちに衝撃を与えた。

 そこでこの本の執筆陣が勤務する福島県立医科大学病院では「リエゾン診療」という複合的な診療科と職種が連携して治療に当たるチーム医療を駆使して慢性腰痛の改善に積極的に取り組むことになったのだ。

 同院では、整形外科医だけでなく、心療内科医も腰痛治療に加わる。「痛みに対する受け止め方」といった精神的側面からも腰痛を見つめるアプローチを取り、考え方の癖や日々の行動の癖を洗い出すのだ。そこから発生する「痛みに対する受け止め方のズレ」を修正する「認知行動療法」と呼ばれる治療法を導入し、大きな効果を上げている。

 

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