健康食品の甘い罠 真の健康を手に入れるために (1/2ページ)

2016.08.26

高橋久仁子(著)『「健康食品」ウソ・ホント』(講談社、900円+税)
高橋久仁子(著)『「健康食品」ウソ・ホント』(講談社、900円+税)【拡大】

  • <p>高橋久仁子氏</p>

 何はともあれ健康第一。誰しも、年を重ねるほど、健康への関心や病気に対する不安は高まるばかり。しかし、よかれと思って摂取していた健康食品が、体にどう影響を与えているか、本当に知っている人は、あまりいない…。

 今回紹介する本は「『健康食品』ウソ・ホント」(高橋久仁子著、講談社刊)。

 「『効能・効果』の科学的根拠を検証する」と副題もあるように、健康食品で健康が買えるのか−という、重要でデリケートなテーマを科学的視点で考察した科学新書だ。

 “トクホ”こと特定保健用食品制度が導入されて四半世紀。2001年には栄養機能食品が、昨年4月には機能性表示食品という新たな枠も設けられ、3種類の保健機能食品が国によって機能性表示を認められている。 選ぶのに困るほど多くの種類の健康食品が世の中には存在しているが、著者は「何が含まれているのかよくわからない素性の怪しい『健康食品』はたくさんあり、それはそれでもちろん大問題です。では、『国』が『機能性を表示してよい』と認めた保健機能食品は信頼に値するものなのでしょうか」と問いかける。

 著者は、巷に氾濫する健康関連食情報を“フードファディズム”という視点で読み解く必要性を18年にわたって提唱してきた。フードファディズムとは、「食物や栄養が健康や病気に与える影響を過大に評価したり信じたりすること」。群馬大学名誉教授で農学博士の著者は、「『健康食品』で健康は買えない」と題した第一章の出だしから、“健康食品による健康被害”について、警鐘を鳴らしている。

 2002年に4人の命を奪った有害物質を含む痩身(そうしん)効果をうたった中国製の健康食品をはじめ、βカロテンの摂取により肺がんの罹患率が増加したケースや、αリポ酸錠剤の摂取でインスリン自己免疫症候群を起こしたケースなど、健康食品が“むしろ危ない10の理由”を具体例を挙げて解説する。

 第2章では、科学的根拠を解読して分かったトクホの“罠”について、そして第3章では“第三の保健機能食品”である機能性表示食品の問題性について、さらに続く章では栄養機能食品についてだけでなく、「ふつうの食事」で「何を」「どのくらい」食べるか、その大切さについて論じている。

 

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