「食後すぐの歯みがき」は間違い 病は「歯」から (1/2ページ)

2016.10.21

森昭(著)『歯はみがいてはいけない』(講談社新書・840円+税)
森昭(著)『歯はみがいてはいけない』(講談社新書・840円+税)【拡大】

  • <p>森昭氏</p>

 「1日3回、食後すぐの歯みがき」は、日本人にとって当たり前の習慣。歯に痛みや異常を感じたら、歯医者に行き、虫歯を指摘されれば、歯みがき不足が原因ではないかと考えるのも、普通の感覚だろう。だが、これらがもし、根本的に間違っていたとしたら−。

 「日本人の大量の寝たきりを生み出している原因は『歯』です」

 唾液に注目した臨床歯科の第一人者であり、約30年、延べ60万人の診療にあたってきた歯科臨床医の森昭氏は、今回紹介する本『歯はみがいてはいけない』(講談社新書)の冒頭で、こう断言している。

 スウェーデンでは、80歳で21本以上の歯が残り、最後まで自分の歯で食べ、自活できている人が多く、寝たきりの人もほとんどいないという。対して、平均的な80歳の日本人の残存歯は、10本未満。100万人以上が流動食の寝たきりというのが現状だ。

 歴然としたこの差は、「世界に30年遅れた日本人の歯科常識」に起因すると著者は述べ、世界最先端の予防歯科の観点から、いつの間にか日本が独自に習慣化してしまった「間違った歯みがき」をあらため、誰でも毎日実践できる標準ケアを具体的に指導している。

 「みがき方が足りないのではなく、みがくもの、みがくところ、みがく道具、みがく時間が間違っているのです」と著者はいう。

 最たる間違いのひとつは、「1日3回、食後すぐの歯みがき」。驚くことに、これを行っているのは、世界で日本と韓国だけで、むしろ、「すぐにみがいてはいけない」とされる先進国もあるほど。理由をひと言でいうなら、「天然の研磨剤」である唾液をみすみす手放すことになるからで、歯をみがくのは、朝起きてすぐと夜寝る前の1日2回で十分だと著者はいう。

 石のように硬く見える歯も、糖質を含む飲食のあとは口の中が酸性に傾き、歯の表面のカルシウムやリンが溶け出して、少し柔らかくなる。その後30−60分の間に、今度は唾液の力を借りて元の硬さに戻る「再石灰化」が起きて硬さを取り戻す。

 

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