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森口博子
 (4/30)

 
■ もりぐち・ひろこ
 1968年福岡県生まれ。85年、NHK「勝ち抜き歌謡天国」で準優勝。アニメ機動戦士ガンダムの主題歌「水の星へ愛をこめて」で歌手デビュー。90年代には人気バラドルに。最近は音楽やドラマを中心に活動。30日午後1時から東京・銀座の山野楽器本店で新曲発表会。9月10日東京・エプソン品川アクアスタジアム内ステラボールで20周年記念コンサート。問い合せはTEL03・3478・9999のキャピタルヴィレッジ。

「出遭ってくれてありがとう」

森口博子
 今年で芸能界デビュー20周年。振り返ると、いつも崖っぷちに寄ったら、ギリギリのところでそよ風が吹いて陸(おか)に戻してくれるような半生でした。これも、いい先輩や友人にめぐり会えたおかげだと感謝しています。

 実は、そろそろ歌も大人っぽい変化球を投げたくなってきて(笑)、4年半ぶりに新曲を出しま〜す! 私が出演するTBS系ドラマ「うちはステップファミリー」(月−金、午後1時)の主題歌「優しくなりたい」を収録したニューマキシシングルが27日にキングレコードから出ます。ドラマ主題歌ということで、作詞・作曲の信保陽子先生に私が撮影中に感じたことを伝えて作って頂きました。

 カップリング曲「出逢ってくれてありがとう」は自分の作詞で、ライブで歌っていたんですが初めてCDに入れることができました。

 子供のころからあこがれの歌手の曲は、代表曲というよりコアな名曲が好き。太田裕美さんなら「木綿のハンカチーフ」じゃなく「9月の雨」。渡辺真知子さんだったら「カモメが飛んだ日」じゃなくて「ブルー」だったり…。

 ドラマは連れ子を持つ男女同士が再婚するストリーで、私の役は貴子という妻役。最初、お話がきたときは「全く経験ないのに?」という感じだったんですけど、「継母のドラマはお母さんが明るくないとダメだ」とプロデューサーに言われ、なぜか納得しました。

 自分がお腹を痛めた経験がないのに子供にどう接するかがすごく難しかった。実は、最近妊娠した夢をみて、朝起きたら優しい気持ちに−。

 それまで子供がほしいとか考えたこともなかったのに、2回目に夢をみた時は3つ子を体育館で産み、その時は「えい!もう、なんでもござれ!」と。ドラマを通じてプチ母性が芽生えました。

 貴子はいちいち物事を気にしないタイプなんですが、私は結構ヘコみやすいタイプ。「前向きの引きずり屋さん」って感じですかね。

 末娘役の子がけっこう艶っぽくて、私よりフェロモン出ているので悔しかった(笑)。

 ところで、10年くらい前から、TMネットワークの木根尚登さんとライブをご一緒していて、徳光和夫さんがよくいらっしゃる。そのさりげない気配りを尊敬しています。ライブが終わって会場が明るくなるでまで残ってアンケートをしっかり書いていて、うちの母がみてて感動したそうです。

 テレビでご一緒するときも、オンエアで使う予定のない出演者に一人ひとりにまんべんなく話を振ってくれて。こういう人との出会いを大切にする姿勢、私も大切にしていきたいです。




歌うチャンス得たかった

森口博子
 幼い時から寝言が歌。アグネス・チャンさんと太田裕美さんにあこがれて歌手になろう、と。

 小学生で「ものまね歌合戦」に出て、お客さんの拍手をもらい全身がゾクゾク。その感覚、今でも忘れられないんです。

 上京し、中学1年でスクールメイツに。最初に印象的だったのは松田聖子さん。バックで踊っていた時、目が合って天使のような微笑を返してくれた。「私もアイドルになったら、あんなキラキラした存在になりたい」と。タモリさんとは郷里の学校が同じで仲良し。あの方は実はシャイでギャグをやった後、耳が赤くなったりするんです。

 同期に社運をかけたアイドルがいたんですが、「同じ事務所にアイドルは2人いらない」という会社の方針で、高校卒業と同時に、私の名前が消された時がありました。会社に「何でもやりますから。絶対に帰りません」と粘りました。

 バラエティーに進出したのは全くの偶然。たまたまある番組で評判がよかったことが次の仕事を呼び込んだ。バラエティーのコツですか? 4人姉妹育ちだからでしょうかね、現場に行くと、その場の空気で自然とスイッチが入るんです。

 とにかく歌うチャンスを得たかった。「ETERNAL WIND」を紅白で歌ったとき、森口は歌手だったんだと認識してもらいました。そう言われて、笑いながらも内心は悔しくなかったか、ですって?

 いいえ。露出の面でいけば、そのときはバラエティーの露出の方が多かったから。露出で実力が判断されるのが芸能界。

 歌を歌いたいのが一番の気持ちですから、「露出イコール自分の才能とは限らない」と冷静に受け止めていたから、バラエティーの出番が減ってきても焦りはしませんでした。




体しぼんでなければヌード!?

森口博子
 仕事をご一緒した方で、印象が強かったのは、さんまさんと加山雄三さん。

 さんまさんは私を褒めて「白が似合うんは森口とオバQぐらいや」とおっしゃり、どう反応していいのやら…。加山さんは家に録音装置がズラっとあって、実際の生活も映画の若大将みたいでした。

 ヘアヌードの話が出た時の気持ちですか? 大したボディーでないのにどうして見たい人がいるのかなって思いました。ヘアヌードはしません。芸術的なヌードならどうするかって? その時体がしぼんでなければ考えます(笑)。

 平成8年ぐらいからドラマの話をいただくようになりましたが、ビデオで見ると、なんでこんなヘタなのかと思う。

 それでも「女優は合ってるね」とか「どんな役やっても一生懸命生きてる感じがする」って言われることが多いです。何がいいのかわからないけど…。

 自分の性格を分析するとですね、強いけど弱い、弱いけど強い。バランス悪し。瞬発力は半端じゃないが、そのあとに落差が激しいです。

 男性を意識したのは4歳。嫉妬を覚えたのが4年生。はっきりいってませてました。フェロモン使い果して、今は止まってます。結婚ですか? 実はそうなりかけた時期もあったんですが、その時は仕事を選びました。

 でも、めいとおいが生まれて少し考えが変わりました。今後、結婚するなら食に興味がある人で、できればイタリア料理が好きな人。ハハハ。性格的には、子供の父親だけでなく、私の父親にもなれる人がいいなあ。

 最近はスケジュール的にはお芝居の仕事が多いんですけど、私が帰っていく所は歌。いつまでも歌っていたいです。