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第5のがん治療「遺伝子療法」に熱視線 自ら実践して克服、ときわ台メディカルクリニック・安井昭院長に聞く (1/2ページ)

 年間100万人が新たにがんと診断されている現代。手術、化学療法、放射線治療といった従来の標準治療だけでなく、第4の治療法としての「免疫治療」、さらに第5の治療法として遺伝子レベルでの治療法が注目されている。この「遺伝子療法」を実践してがんを克服した、医学博士でときわ台メディカルクリニックの安井昭院長が、自らの経験をもとに解説する。

 2009年、当時78歳だった私に、血液がんの一種である右副腎悪性リンパ腫が見つかりました。開腹はしましたが、大きすぎて切除不可能。標準治療では対応できない状態でした。

 そこで注目したのが、遺伝子療法です。私のがんが見つかる数年前、日本の学会で発表されていました。そこで独自に輸入し、自分に投与しました。その後、抗がん剤治療も行い、1年半後にはレントゲン画像にも映らないほどになっていました。

 これがきっかけとなり、私が院長を務めるときわ台メディカルクリニックでも遺伝子療法を取り入れています。「がん治療特殊活性タンパク」という治療薬を点滴で投与するのですが、薬ががん細胞にだけ働きかけるので痛みや副作用がほとんど無いのが特徴です。点滴投与なので、通院治療で対応できます。