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「キリスト教禁止令」本当に島国・日本の“狭量さ”から生まれたのか…? 三浦小太郎著「なぜ秀吉はバテレン(伴天連)を追放したのか」

 戦国時代の日本を舞台に起きた、キリスト教と日本人の邂逅(かいこう)にはどんな意味があったのか。そして、戦国を統一した天下人・秀吉による「伴天連追放令」、さらに江戸幕府の「鎖国」にはどんな意味があったのか。

 従来、キリスト教禁止令は、島国・日本の狭量さから生まれたとする見方もあったが、三浦小太郎氏の著書『なぜ秀吉はバテレン(伴天連)を追放したのか』(ハート出版、税別1600円)ではより深い意図を読み取っている。

 当時、イエズス会の宣教師は、本国スペインに無敵艦隊の出撃を要請する動きすらあった。彼らは世界侵略の先兵だった。それを冷厳に見抜いたのが秀吉だった。

 南蛮商人たちは日本人を奴隷として人身売買していた。嘘で塗り固められた「天正遣欧少年使節」の実態。キリシタン大名たちの真の役割…など、学校では教えてくれないキリシタンの歴史を詳述した貴重な書だ。