シロッコ絶好!馬なり先着(27日)
第45回新潟記念(GIII、30日、新潟11R)

【美浦】
●トウショウシロッコ●

トウショウシロッコ=写真(左)=は坂路で1本目4F80秒6、2本目60秒3に続いて、3本目にクリアエンデバーと併せた。3馬身追走する流れから、残り3F地点で一気にペースアップ。直線部分の入り口で早々に手綱が動き始めた僚馬に対し、シロッコは持ったまま。クビ差だけスッと抜け出してフィニッシュした。
「中間は左前脚に骨りゅうが出たが、先々週、先週としっかり追えているからこれで十分。ひと叩きした分のプラスアルファも見込める」と大久保洋調教師。吉田豊騎手が騎乗停止となり木幡騎手に乗り替わるが、「昨年(3着)と同じジョッキーになったな。直線の長い新潟は合うし、何とかしたい」。“災い転じて…”となるか。
ダンスアジョイ、ラスト11秒9(26日)

小倉記念の覇者ダンスアジョイが26日朝、サマー2000シリーズ最終戦「第45回新潟記念」(30日、新潟、GIII、芝2000メートル)での重賞連勝、シリーズ制覇に向け、栗東TCのCWコースでラスト1F11秒9と力強く伸びた。美浦TCでは、新潟記念連覇を狙うアルコセニョーラが軽快に動いた。サマースプリントシリーズ第4戦「第4回キーンランドC」(30日、札幌、GIII、芝1200メートル)は、函館SSを勝った3歳牝馬グランプリエンゼルが引き続き好調。札幌競馬場のダートコースで3馬身先着した。
【栗東】
●ダンスアジョイ●


ハンデ戦らしく、直線で横一線の攻防となった小倉記念。内から鋭く脚を伸ばして松永幹調教師に初の重賞Vをプレゼントしたダンスアジョイが、サマー2000シリーズ王者を目指し新潟に乗り込む。
重賞ウイナーの仲間入りを果たした前走から中3週。夏場にもかかわらず、中間から乗り込みはしっかり。1週前の19日にCWコースでラスト1F11秒7をマークしたのに続き、最終追い切りも文句なし。CWコースで十分に折り合ってゆったり進み、楽な手応えで4コーナーを回ると直線半ばで鞍上から軽く気合が入った。即座に好反応をみせて、ラスト1F11秒9。それでいて余力も十分で、8歳という年齢をまったく感じさせない充実ぶりだ。
「ここまで予定どおりにきているよ。変わりなくいい状態だ。直線の長い新潟は【0110】と脚質に合う。今度も頑張ってほしいね」と大渡助手。
今夏、松永幹厩舎は大ブレーク。ダンスの小倉記念に続いて、サンダルフォンも北九州記念を制覇。サマーシリーズの主役となっている。「ダンスは左回りのほうがよりいい。厩舎にも勢いがあるからね」と、ミッキーも笑顔満開だ。
●ホッコーパドゥシャ●


ホッコーパドゥシャは七夕賞3着、小倉記念2着。特に前走は直線で前を塞がれて抜け出し切れなかっただけに、悔しさが残った。
坂路で単走。調教では派手な動きをしないタイプで、前半は外ラチ沿いを馬任せで進み、ラスト1Fだけ仕掛けられるとしっかりと末脚を伸ばした。4F54秒7、ラスト1F13秒1と時計は平凡だが、動きにはブレがなかった。馬体の張りも失われてはおらず、調子落ちはみられない。
「前走がタフな競馬だったので、少し夏負けの兆候が出てしまい、中間の追い切りの本数を調整した。それでも、1週前の追い切りもいい動きだったし、前走くらいのデキで出走させることができそうだね」と、村山調教師は手応え十分だ。新潟は初めてになるが、同じ左回りで直線が長い東京で勝ち星があり心配はない。
●マイネレーツェル●
小倉記念は6着だったが、追い込んでダンスとの差は半馬身だけ。新潟コースは初めてだが、直線の長いコースは合っているはずで豪脚炸裂のシーンもある。
坂路で単走、やや余裕を持たせた内容だ。1週前に目一杯に追い、レース直前は軽めというのがいつものパターン。今回も先週19日に坂路4F52秒4をマークし、けさは余裕をもって53秒3。それでも、勝ちたい意欲がそうさせるのか、いつもより強めの手応えで前走時の55秒6より2秒以上も速かった。相変わらず身のこなしはシャープで、華奢なタイプながら馬体減りはない。
◆五十嵐調教師「叩き3走目の前走でようやく、この馬らしい末脚を発揮してくれた。少しズブさが出てきているが、その分、イライラするところがなくなった。あとは展開ひとつ」
●マルカシェンク●
河内厩舎は先週、ヤマニンキングリーで札幌記念をV。勢いに乗ってシェンク復活を狙う。連覇が期待された前走・関屋記念は16着だったが、敗因は出遅れと明らか。ひと叩きされての効果もあり、GI級の能力をアピールしたい。
坂路でオーゴンシャトルを追いかける流れ。実戦同様のダイナミックなストライドで13秒9→12秒4→12秒0とペースアップ。ラスト1Fは馬体をピッタリ合わせ、力強い脚取りで12秒9をマークした。
◆河内調教師「前走は半年ぶりで少し重い面はあったけど、惨敗したのはゲートがすべてだ。マイルで大きく出遅れてしまっては厳しいね。けさはいい動きをしてくれた。マイルのほうが適性は高いが、出遅れのリスクを考えたら2000メートルのほうがいいかと思う。とにかくゲートをしっかり出てほしい」
【美浦】
●アルコセニョーラ●


“夏女”アルコセニョーラが新潟記念連覇に向け全開モードに入った。前走・七夕賞は直線で勝ち馬(ミヤビランベリ)に寄られる不利がありながら2着。「後味が悪かったから、新潟でスッキリ決めたい。4走前の福島牝馬S(2着)から調子はずっと上昇カーブだよ」と、畠山助手はリベンジに燃える。
Wコースでの最終追い切りも鞍上には武士沢騎手。息ピッタリの走りで徐々にペースアップ。絶好の手応え、スピード感で直線を駆け抜けた。内めを回ってのものとはいえ、6F80秒9、ラスト1F12秒3は好時計。向正面で尻尾を振るおなじみの仕草をみせ、自ら好調をアピールした。
「調整は全部ブシ(武士沢)にお任せだ。そんなに時計はいらないと思ったけど、自然にタイムが出た感じだね」と畠山重調教師は破顔一笑。
勝てばサマー2000シリーズ王座に。「そうなればいいけどさ。厩舎には褒賞金1000万円? そんなにもらえるの? いや、知ってるんだけどね」と、“絶口調”が止まらない。畠山重調教師はこれまで新潟記念単独トップの3勝(81年ハセシノブ、85年ロシアンブルー、昨年)で、特に力が入るレースだ。
●エアシェイディ●
昨年はGIで(4)(7)(5)(3)着。年齢を重ね着実にパワーアップしていることを証明した。トップハンデ58キロにも、「10年前なら59キロになっていたところ。妥当な範囲です」と伊藤正調教師に動じる様子はない。
ダートの北Cコースでユノナゲットと併せ馬。4馬身追走してゴールでは併入したが、やや動きが重苦しく手応えは見劣った。中山記念(5着)以来半年ぶりとあって、このひと追いでどこまで変わるかがポイントになるか。
◆伊藤正調教師「少し物足りないところがあってここまで予定を延ばしてきたが、ようやく本来のシェイディに戻ってきた。秋の最大目標は天皇賞(11月1日)」
●メイショウレガーロ●
坂路4F74秒4のウオーミングアップを終えてから、Pコースで5Fからレッドスプレンダーを2馬身追走。直線では馬なりの僚馬に対し、目一杯に追われて併入と手応えで見劣ったが、相手は3歳時にGIIIファルコンS3着がある快速馬でけいこ駆けする。レガーロも減点するほどの内容ではなかった。
函館記念では果敢にハナを奪って1/2馬身+クビ差の3着に健闘。日本一長い659メートルの直線で堂々押し切りVを狙う。
◆小島太調教師「巴賞の前から状態はずっと良かった。幼さが抜けてすごく充実しているね。あとは追い出しのタイミングだな」
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