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【艇王・植木通彦 ボートレース人国記】「今まで大変だったね」超人・加藤峻二さんの奥様からの言葉に感涙… 埼玉・ボートレース戸田 (2/2ページ)

 「養成所で最初に指導内容を変更した中に基本ターンの半径を20メートル~25メートルで指導するようにしたことがあります。練習生の単独の旋回訓練では30メートル~35メートルが通常でしたが、養成所は水面が非常に広いため、この広さで基本ターンを身につけると、1年後24レース場で公正・安全にレースを行うことが難しいと考えたからです。実際のレース場のコース幅か、より厳しい環境でしっかりハンドルやレバー操作、体重移動などを行えるように指導しました。これは戸田を走った経験が生かされたものです」

 訓練生の旋回訓練では、まず単独で行い、そして2艇、3艇、さらに複数艇と進み、その後6艇での1マーク旋回訓練と徐々に難度を上げていく。養成所の訓練水面はレース場よりも広いため、この距離感で基本的な操作を身につけると戸田のような狭いコースでは新人レーサーには対応が難しい。戸田の第1ターンマークは旋回角度を確保するためスタンド側に大きく振られており、スタート後に約37メートルしかない幅に6艇が殺到してターンすることになる。そこで新人がターンマークを曲がり切れずに大きく外に流れ、音を立ててコース側面の消波装置に接触することも珍しくはないからだ。

 ■植木通彦(うえき・みちひこ) 1968年4月26日福岡県生まれ。福岡県立博多青松高校卒。86年11月デビュー。2007年7月の引退までSG優勝10回を含む74回の優勝、公営競技初の年間獲得賞金2億円を達成したボートレース界のレジェンド。昨年5月、初代ボートレースアンバサダーに就任。テレビ『BOAT RACEライブ』他、ラジオ『くにまるジャパン極(文化放送)』他、ネット放送、イベント、講演会で活躍中。『植木通彦オフィシャルブログ』でも発信。

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