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【当てちゃる券】愛犬ケンタと山登り

 競輪選手をやっていたくらいだから、オレはもともと身体を動かすことが大好きだ。過激な運動はできないが、今年は友人のO記者と暖かいうちにノンビリ山登りでも行こうかと話をしていた。

 ところが、なかなか実行されず気が付けばもう師走に…。これではイカンと思い立ち、11日の水曜日に長男のケンタ(チワワ3歳)を連れて決行した。

 ターゲットは小倉競輪場から東に見える足立山系のひとつ、紅葉が美しい小文字山(こもんじやま)だ。初心者向きの山で健脚なら30分で登ることができる。毎年8月13日のお盆の夜、山頂に300本のたいまつで「小」の字を描きご先祖様をお迎えする“小文字焼き”という夏の風物詩がある。

 ここはアマチュア時代、師匠の言いつけで毎日欠かさず登ってた山だ。いつもスタートからフルモガキで駆け上がり、ぶっ倒れて青息吐息で頂上まではって登った。間違いなくオレの基礎体力はここで付いた。

 過保護に育てた室内犬の“長男”はきっと途中で駄々をこねると踏んでいた。だが、マンネリの散歩に飽きていた彼は、初めての登山がよほど楽しいらしく、番手のオレを引っ張って頂上まで先行してくれた。

 寒風吹くなか眼下に広がる小倉の街や北九州工業地帯、本州を挟んで流れる関門海峡などの絶景にしばし見とれ、一番大きな建造物を探してみたらなんと小倉競輪場だった。他に誰もいなかったので、オレは思い切り「競輪ファイトー!」と絶叫して下山した。

 武雄ナイター競輪2日目S級準決勝、まず10Rは好調な野田がまくって福岡3車で上位独占。〔5〕⇔〔1〕-〔3〕〔7〕〔9〕。

 11Rは山中が中井をまくって磯田と直線勝負。〔3〕⇔〔5〕-〔1〕〔2〕〔7〕。

 12Rは地元の荒井と吉本が再度連携。松岡の逃げを中段からまくって〔2〕⇔〔5〕-〔4〕〔6〕〔7〕。

(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ) 1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡県65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。