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【艇王・植木通彦 ボートレース人国記】東京・江戸川の巻(上)全国一難しい水面でGI初1着の思い出 (1/2ページ)

 全国24場の旅。東京・ボートレース江戸川は屈指の難コースといわれる。植木通彦アンバサダーにとってはGI初出場の思い出のレース場だ。

 「私の地元には福岡、若松、芦屋と3場あるのですから意外かもしれません。デビューから2年8カ月という短い経験年数に加え、桐生での大ケガから復帰して実績がまだ乏しい状態だったので、GIあっせん通知が届いたときはうれしかったですね。そのとき着順は、3着、5着、3着、3着、6着、5着、1着、4着でした。当時はGI戦1着でも水神祭などはありませんでしたが、1着が取れてホッとした記憶があります」

 初めてのGIは植木氏にとっても特別なことだったようだ。

 「同郷の先輩に連れて行っていただきました。ディズニーランド近くのホテルに前泊した記憶があります。もちろんディズニーランドにも行ったことはなかったので感動しました。GI初1着は結果的に1コースから逃げを決めました。江戸川はほとんど枠番通りのコースになりますので1枠に組まれたとき、当時は外からのレースが多かった私に先輩が1コースからのスタートの仕方などをアドバイスしてくれたことを思い出します」

 江戸川の水面は全国一難しいといわれる。

 「川に平行する競走水面は河口も近いので潮の干満に合わせて上流から下流、下流から上流へと流れがあります。その流れと逆の風が吹くと波立つ場合があります。プロとして恥ずかしいことですが、私は展示航走を終えてピットに戻るときに流されて係留できないという経験をしました。いつもの動作でハンドルを切り、モーターを停止し、惰性でピットに入ろうとしたところ流れで戻されてピットに届かず大時計前まで流されてしまいました。当然ファンの皆さんがいるスタンド前を通過することになりました。再びモーターを始動させようと焦れば焦るほどなかなか始動してくれず、とても恥ずかしくヘルメットの中の顔は汗びっしょりでした。でもファンの方は優しく見守ってくれました」

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