【気になるこの症状】虫刺されに要注意、長く続く強烈なかゆみなら「結節性痒疹」かも 発疹かき壊しているうちに豆粒大に

足にできた結節性痒疹

 夏休みに野山や川へレジャーに出かける人も多いが、虫刺されには要注意。強いかゆみが長く続く「結節性痒疹(ようしん)」の引き金になる場合があるからだ。市販薬を使っても、かゆみが続くようなら受診しよう。

 【最初は虫刺されから】

 結節性痒疹は、径1センチ程度までの盛り上がったシコリのような発疹ができて、強いかゆみがあるのが特徴。夏から秋に多く発症する。東京山手メディカルセンター・皮膚科の鳥居秀嗣部長が説明する。

 「何かかゆみの出る理由があって、何度もかいているうちに、その物理的な刺激(ひっかく)によって発疹が持続している状態です。ですから、最初は蚊やブヨなどかゆみの出る虫刺されが誘因になることが多いといわれています」

 できやすいのは、腕や膝下など虫に刺されやすい露出部だが、胸や腹、背中にみられることもあるという。

 【かゆみの悪循環】

 特に虫の種類は関係ない。普通なら市販の外用薬を塗っておけば、虫刺され自体はすぐ治ってしまうはず。しかし、かゆみが長引く人がいて、中には数年間も症状に悩まされる人もいるとされる。なぜなのか。

 「かくことが原因なので、長引く人は個々の何らかの素因が関係していると考えられます。たとえばストレスでイライラすると、ついかいてしまう。それで悪化させて、またかゆみが強く出る悪循環を起こしている場合もあります」

 できやすい人は、無意識にかいてしまう「クセ」「ストレス」「心因的な要因」などに注目する必要がある。また、他の全身疾患が関係している場合もあるので要注意だ。

 「糖尿病や肝・腎疾患、がんなどあると解毒作用が落ちてかゆみの出やすい体質になります。多発や重症である場合は、背景に病気がないか調べる必要があります」

 【1週間以上続けば受診】

 かゆみは強いので、放置していると睡眠障害や集中力の低下などで生活に支障が出る。治療は、一般的な湿疹に準じた治療法になるという。

 「外用は、主にステロイド薬ですが、特にテープ製剤がよく使われています。フィルムになっていて、発疹の大きさに合わせて貼ります。これならかくことも防止できます。また、内服薬は抗ヒスタミン薬を使います」

 爪を短く切ったり、汗をかいたら患部を洗い流すなどの生活指導を守ることも重要。ステロイド外用薬には炎症を抑える作用があるが、厚くなった皮膚を薄くする作用もある。治ってくると、シコリのような皮膚の盛り上がりも自然となくなってくるという。

 「予防は、虫に刺されてもかきすぎないこと。1週間以上もかゆみが続くようなら皮膚科を受診してください」

 《結節性痒疹の特徴》

 ★虫刺されがきっかけになることが多い

 ★かゆみを伴う発疹ができて、かき壊しているうちに豆粒大(2センチ内)のシコリのような盛り上がりができる

 ★強烈なかゆみが長く続く

 ★腕や膝下にできやすい