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【ぴいぷる】“緑の魔術師”石原和幸さんの忘れがたき故郷「華道こそ男がやるべきもの」 英エリザベス女王も称賛 (1/3ページ)

 シックなスーツにドット柄のシャツ、ちょうネクタイと中折れ帽。カジュアルな英国紳士然としたファッションでキメながらも、庭造りの話題になると長崎なまりをまじえて熱弁をふるう。

 「イギリスを訪れる機会が多いので、向こうのファッションを参考にしています。庭造りもファッションもセンスが大事。おしゃれな人がつくった庭のほうが見てみたくなるでしょ?」

 2004年から世界最高峰とされる英国の造園大会「チェルシーフラワーショー」に出場し、数々の賞を獲得。昨年は600以上の庭の中で最高賞「プレジデント賞」に選ばれた。

 「庭をつくるとき、故郷のきれいな風景を追いかけます。小川のせせらぎや段々畑に洋風建築があったりする。そこに僕が世界を旅した中で出合ったものを『マーキング』として取り入れ、きらっと光らせるんです」

 世界が認める庭園デザイナーの原点は生まれ育った長崎市の自然豊かな野山にあった。実家は酪農を営み、両親やきょうだい、親族ら13人の大所帯でのびのびと暮らした。

 「子供のころは学校から帰って家にカバンをほうり投げると、家のまわりで竹を切り出してチャンバラごっこをしたり、葛のつるでターザンごっこをしたり。山から小さな木を抜いてきて父親の趣味の盆栽をまねたりもしましたね」

 畑仕事で耕運機に乗っていたためモータースポーツに夢中になり、高校時代はホンダのモトクロスチームに所属してレースに出場。チームの本拠地が近い福岡県内の工業大学に進学して自動車整備士の資格を取り、卒業後は長崎市内の自動車販売会社に就職した。

 一方、実家の周辺で開発が進み酪農が難しくなり、父親が花の栽培に転向。家業を手伝うため花の扱い方を学ぼうと華道家元「池坊」の教室に通い、職場の整備工場に生け花を飾った。

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