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温和な“町医者”が形成する心臓のスペシャリスト集団 大和成和病院院長・倉田篤さん (1/2ページ)

★大和成和病院院長・倉田篤さん(54)

 神奈川県大和市の緑豊かな住宅地に建つ大和成和病院。病床数99の中規模病院が、実は日本有数の手術件数を誇る循環器専門病院であることは、教えられなければ気付かない。

 院長の倉田篤医師の性格も、病院のたたずまいに似て控えめだ。

 「いわゆる“名誉欲”がないんですよ(笑)。院長なのに医学博士も持っていない。単に“手先が器用”なだけです」と謙遜するが、持っている“症例数”は豊富だ。

 大学を卒業後、医局には所属したものの自ら手を挙げて外の病院に修行に出た。そこでは当時、大学教授クラスでないと執刀できなかった冠動脈バイパス手術を、30代の若さで数多く経験する。

 「当時から『この手術は大学病院ではなく、町の民間病院でやるもの』という思いがあった」と語る倉田医師。その思い通り、決して規模の大きくない民間病院で、多くの患者の命を救ってきた。

 一方、後進の指導にも力を入れる。

 「若い心臓外科医がせっかく海外に留学して高い技術を身に付けても、帰国して大学に戻ると上がつかえていて経験を生かせないのが現状。でもこの病院なら彼らの技術を存分に発揮できる」

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