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【ぴいぷる】気鋭の国際エコノミストから僧侶へ転身した水野隆徳さん 大騒動から17年…世俗との関係を断ち切り真忠軒で修行の日々 (1/3ページ)

 かつて気鋭の国際エコノミストとして、テレビの討論番組に登場、説得力ある論評で、経済・金融に関心の高い視聴者から熱い支持を得たのは記憶に新しい。

 だが、ある討論番組の出演者が水野氏の著作を盗用して本を出版した疑いが浮上。激怒した水野氏が以降、その番組への出演を拒否し、出演者、出版社、テレビ局を巻き込み大騒動になったことでも話題を集めた。

 あれから17年、いまどうしているのか。

 地銀の顧問、社外監査役。アカデミズムにも活躍の場を得て、富士常葉大学(現・常葉大学)の教授、そして学長に就任。で、現在、禅寺の僧侶。剃髪(ていはつ)したのは2年前のことだ。

 「70歳を超えたあたりから、なぜか急に死を意識するようになった。同時に、残りの人生を充実した悔いのないものにしたいと真剣に考えるようになったんです」

 悔いのない生き方が禅に向かうには、こんな前段階がある。生家は静岡県沼津市近郊の臨済宗の禅寺だ。

 「両親も檀家(だんか)の人たちも、私に後を継いでもらいたかったのでしょうが、私は別の道へ進んだ。若くて周りの人の気持ちに思い至らなかった。しかしいつの頃からか禅の世界へ、仏教の世界へ戻りたいと考えるようになり、80年代半ばから自宅に近い、臨済宗中興の祖、白隠禅師と縁の深い松蔭寺、中島玄奘老師に弟子入りしていたんです」

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