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ラーメンの概念を変えてしまう“澄まし麺” (1/2ページ)

 4月7日、神楽坂に面白いラーメン店がオープンした。通常、新店は誰かが発見してネットに流れるものだが、私が知ったのは11日。その段階でネットを検索してもほとんど情報が出てこなかった。13日に訪ねてみるとちょっと路地を入ったところにあり、確かに人目にはつかない緩やかなスタートといえよう。しかし、話題になるのに時間はかからなかった。土日には行列ができていたと聞く。さて、どんな店か?

 店名は「澄まし麺 ふくぼく」という。意味は、荘子の彫琢復朴(ちょうたくふくぼく)という言葉からきており「余計なものをそぎ落として本来の状態に戻る」ということ。昼のみの営業で、夜は「蒼穹(そうきゅう)」という日本酒バーになる。業界用語でいえば“二毛作”(昼と夜で業態や店名を変えて営業すること)ということになる。

 お店紹介の三つ折りチラシの裏表紙には「こってりでなくてご免なさい」と書いてあり、店頭のポスターには「濃厚な味をお好きな方には合わないかもしれません。いわゆるラーメンとは違うかもしれません。濃厚な味をお好きな方にはご免なさい」などと書かれてある。丁寧な書き方ではあるが、どこか挑戦的でもある。メニューや店名に「ラーメン」という言葉は使われていない。あくまで「澄まし麺」なのである。

 聞くと構想から1年近く時間をかけ、麺はオープン3日前まで決まらなかったとか。麺メニューは2つのみであとは量の違い。基本メニューの「澄まし麺」(680円)は低加水の細麺で120グラム、もうひとつの「醤油かけ麺」(680円)は太麺180グラムで菅野製麺所への特注麺。麺作りの達人が完成させたらしい。

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