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「切断やむなし」でも温存例多数 “足をトータルで診る”下北沢病院副院長・長崎和仁さん (1/2ページ)

★下北沢病院副院長・長崎和仁さん(46)

 前回に続いて「足の血管」の専門家を紹介する。

 東京都世田谷区にある下北沢病院は、全国でも珍しい「足の病気」と「糖尿病」に専門特化した医療施設。ここの副院長を務める長崎和仁医師は、末梢(まっしょう)血管の治療を専門とする外科医だ。

 外科医になった当初は消化器外科で研修し、特に肝臓移植では血管吻合を行っていた。この時、血管吻合を数多く担当する中、徐々に血管という器官の重要性と、医師にとっての刺激性に取りつかれる。以降、閉塞(へいそく)性動脈硬化症など「足の末梢血管」の手術で腕を磨いていく。

 「足の痛みは、血管のトラブルだけでは説明がつかないことも少なくない。血管外科だけでなく、形成外科や整形外科、糖尿病内科などと領域が重なることも多く、“足をトータルで診る施設”の必要性を感じていた時に、この病院の計画が持ち上がった。足を診たい医師の集合体なので、やりがいがあり、専門性の高い医療ができている自負はあります」と胸を張る。

 足の血管の外科治療は、バイパス手術はもちろん、カテーテルを使った血管内治療も外科医が担当する。「足のカテーテル治療」の初期から携わってきた長崎医師にとってこの病院は、その知識と技術をフルに生かせる最高の舞台といえる。

 壊疽(えそ)が進んで他院では「切断やむなし」と診断された患者の足が、長崎医師の治療によって、機能を残して温存できた例は数多い。

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