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有機日本酒の旗手「天鷹」 フレンチに合う極上のコク (1/2ページ)

★有機日本酒の旗手「天鷹」(下)

 日米欧で、厳しい有機日本酒の認定を受け、合格している天鷹(てんたか)。今年の全国新酒鑑評会では、有機の純米大吟醸が金賞を受賞するという、日本初の快挙も成し遂げた。

 ここまでは紆余曲折あった。栃木県大田原市にある天鷹の蔵は、東日本大震災で半壊している。あまり知られていないが、同県でもかなり震災の被害があったのだ。

 しかし尾崎宗範社長は「ピンチはチャンスだ」とばかり、新蔵を有機日本酒もつくりやすいよう建て直したのである。ではその蔵を見てみよう。

 精米は全量自家精米。しかも扁平精米だ。通常の精米では楕円形の米が丸く削られてしまうが、扁平精米の場合は米の形に沿って精米される。だからより雑味のないきれいな酒になる。有機の米を精米するときは、精米機を一週間かけて徹底的に清掃してから使うそうだ。

 蔵の壁は麹室(こうじむろ)にいたるまで全てステンレス。有機日本酒のために、水洗いとアルコール消毒をするからである。道具類は熱湯消毒をして使う。有機日本酒のためには、薬品を使いたくないからである。

 仕込み室には開放タンクが並ぶ。部屋全体が冷蔵庫になっていて、9月から翌年6月までの3季醸造もできるようになっている。

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