記事詳細

【終活Q&A】遺言書を書けば安心ですよね? 相続問題は甘くない!優先順位、実は3番目

 Q.遺言書を書けば安心ですよね?

 A.遺言書の内容は絶対ではない。納得のいく相続法をしっかり話し合うしかない。

 「父は兄弟平等になるよう遺言書を書いたから大丈夫、と自信満々ですが、険悪とはいかないまでも仲のいい兄弟ではありませんからね。不安ですよ」と語るAさん。

 遺言書の指示は絶対と思われがちだが、実際には遺言書の優先順位はそれほど高くなく、相続問題は難しい。

 相続分を決定するものには、遺産分割協議、遺留分、遺言書、民法の法定相続分の4つがあり、順に優先順位が下がっていく。遺言書は3番目だ。

 優先順位が最も高い遺産分割協議とは、相続人全員の合意形成のこと。つまり、遺言書の内容がどうであれ、みんなが納得していればどんな分け方でもいいということだ。ここで例えば、「長男に全財産を譲る」という遺言書を書いた場合を考えてみるとわかりやすい。

 合意が得られなければ、遺言書に従うことになるが、引っかかってくるのが、優先順位2番の遺留分だ。これは法定相続分の半額までは最低限の権利として主張できるというもの。相続人の誰かが、遺留分を主張すれば、全財産相続はかなわない。さらに、資産の大部分が不動産だったりすると、遺留分に充てるために売却することになりかねないから、穏やかではない。

 つまり、遺言書を残したから安心というほど、相続問題は甘くないのである。真に大切な家族間の合意形成を重視しよう。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース